宇宙航空研究開発機構(JAXA)の立川敬二理事長は14日に記者会見し、地球観測衛星「だいち」後継機について、2013~15年とされる打ち上げ時期を前倒ししたいとの考えを示した。近く文部科学省に要請するという。JAXAは被災地の衛星画像を
情報衛星、貢献見えず=災害対応も機密の壁−専門家「公開、活用を」 情報衛星、貢献見えず=災害対応も機密の壁−専門家「公開、活用を」 大規模災害への対応も運用目的に掲げられている政府の情報収集衛星(IGS)。東日本大震災では、活用実態が見えない。政府は「利用できるものは利用している」(枝野幸男官房長官)と強調するが、具体的内容は「国家機密」と説明がないまま。多額の予算を投じたIGSの「沈黙」に、防災の専門家からは「もっと活用すべきだ」との声が上がっている。 IGSは1998年の北朝鮮のミサイル発射を受け、事実上の偵察衛星として導入が決定。2003年の打ち上げ以降、運用費など総額7000億円が投じられた。 大規模災害時の被害状況把握には、広範囲を観測できる人工衛星の画像データが重要な役割を果たす。今回の震災でも、宇宙航空研究開発機構の衛星「だいち」が被災地の画像を随時公開。福島第1原発事故
東日本大震災は、科学技術研究にも深刻な打撃を与えた。震度6弱に見舞われた茨城県つくば市の研究所では、長年かけて蓄積した生命科学の試料が失われ、世界有数の大型加速器などが損壊、被害の全容や今後の影響もわからない状態になっている。 約300の研究機関や企業の研究所が集まるつくば市。国内の遺伝子組み換え植物研究の中核機関の一つ、筑波大遺伝子実験センターが2日間停電した。マイナス80度に保っていた冷凍庫が0度近くに上昇。研究者から預かっていた遺伝子サンプルなどがダメージを受けた。 鎌田博センター長は「20年近くかけて作ってきたサンプルも失われた。やりなおしても作れない可能性もある。被害の算定もできない」と頭を抱えた。 産業技術総合研究所では、電子顕微鏡や化学実験で出る有害な気体を浄化する排気装置が大きく壊れた。被害総額は数十億円に上るという。 高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、小林
点検中の筑波大のスーパーコンピューター。膨大な電力を使うため使用を制限している=3月30日、茨城県つくば市の筑波大計算科学研究センターで 東日本大震災は茨城県つくば市の筑波研究学園都市や周辺自治体の研究機関にも甚大な影響を及ぼしている。研究装置の損傷に加え、福島第一原発の事故で節電を強いられ、復旧もままならない。大量の電力が必要な研究機関の中には一部機能を移す動きもあり「知の集積地」の空洞化が懸念されている。 (志村彰太) 県によると、筑波研究学園都市には二十一万人がおり、十分の一が研究者。研究機関は国、独立行政法人、民間を合わせ三百十拠点。新技術や希少金属に代わる素材などの研究を担い、日本の競争力の源となってきた。
<概要> プルトニウムの化学的毒性は、一般の重金属並みである。放射性毒性も皮膚に付着したり、経口摂取した場合はそれ程でない。 しかし、呼吸と共に吸入摂取した場合、晩発障害である発ガンの危険性がある。このため、プルトニウムは閉じ込めて取扱われているが、プルトニウムによる障害の起る可能性は一般公衆人よりも取扱い作業者に多くある。 <更新年月> 1998年05月 (本データは原則として更新対象外とします。) <本文> <プルトニウムの毒性について> プルトニウムは 表1 に示すように、普通の意味で(化学的毒性から見れば)青酸カリや食中毒などに比べて、一般の重金属並みの毒性で特別に高いものでない。しかしながら、放射性的には毒性があると言ってもよい。それはアルファ放射体で比放射能が高いことにある。プルトニウムは放射性毒性が化学的毒性よりも数万倍も上回るとされている。 ところで、アルファ放射線は紙
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、3月25日の12時〜15時にかけて、実験用航空機「Queen Air(ビーチクラフト式65型)」を用い福島原発周辺上空の放射線量計測を実施したことを発表した。 JAXAの保有する実験用航空機Queen Air(ビーチクラフト式65型) これは文部科学省(文科省)の依頼に基づき、東北地方太平洋沖地震における災害対策支援として、東京電力の福島第一原子力発電所からの放射性物質の放出状況について確認するため、原子力安全技術センターと協力して実施したもので、今回の計測により収集されたデータは文科省に提出され、適切な対策の実施に役立てられることとなる。 なお、JAXAでは同機を用いて、これまでも定期的な大気採取(国立環境研究所と共同研究)や2酸化炭素自動連続測定器の飛行評価、風擾乱検知装置開発のための大気エアロゾル観測などを行ってきている。
【ワシントン=勝田敏彦】5月から国際宇宙ステーション(ISS)に6カ月間の長期滞在をする予定の古川聡さん(46)ら日米ロの飛行士3人が21日、米テキサス州の米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターで記者会見した。3人はロシアのソユーズ宇宙船でISSに向かう。 ISSで一緒に生活するNASAのマイク・フォッサム飛行士は、古川さんを「医学博士号と理学博士号の両方を持ち、ISSに搭乗する飛行士で、おそらく最も学識が高い人」と紹介。 古川さんは、東日本大震災の被災者に「心よりお見舞い申し上げる。世界の人が応援している。『がんばれニッポン』。私は忠実に任務をこなすことで、日本、世界の皆さんに貢献したい」と述べた。 また任務については「今回が私の初飛行。人生の4分の1に当たる12年間も訓練を受けてきたので、とても楽しみだ」と話した。
写真●被災地周辺の地殻変動状況。陸域観測技術衛星「だいち」で観測したデータを基に差分干渉解析(DInSAR解析)で分析した結果(JAXA提供) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2011年3月13日から、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS、Advanced Land Observing Satellite)による緊急解析結果をWebページ上に掲載、今回の大地震に伴う被災地域の地殻変動などの詳細なデータを連日更新して提供している。大津波による被災地域の冠水状況の把握などにも役立てられる情報となっている。 16日に掲載した最新情報によれば、JAXAは15日21時56分ころに「だいち」に搭載するLバンド合成開口レーダー「PALSAR」(パルサー)による現地の緊急観測を実施。地震前後の地殻変動の測定を試みたという。得られたデータを差分干渉解析した結果、地震発生前(2010年10月28日)と発生後
被災した人たちに応援メッセージを送る若田さん=宇宙機構提供 復興に少しでも貢献したい――。米国に滞在する宇宙飛行士の若田光一さん(47)が、東日本大震災の被災者に向けて、応援メッセージを送った。宇宙航空研究開発機構が17日、動画を公開した。 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した2009年、被災地の上空を何度も通った。「緑にあふれた大地と、青い海に囲まれた本当に美しいところ。大地震の発生を知り、多くの方が厳しい苦境に立たされていることを知り、こちら米ヒューストンでもみんなが大きな衝撃を受けています」と話した。 ISSの乗組員が撮影した写真が被害状況の把握に使われたり、通信衛星による災害支援もされたりしていることを紹介。「宇宙から少しでも(復興に)貢献できるようにしていきたい」と語った。 動画は、http://www.youtube.com/jaxachannel
【ワシントン=勝田敏彦】東日本大震災で、茨城県つくば市にある宇宙航空研究開発機構の施設が損傷し、国際宇宙ステーション(ISS)にある日本の実験棟「きぼう」やISSにドッキング中の輸送船「こうのとり」の管制の一部ができなくなった。米航空宇宙局(NASA)と宇宙機構が15日、明らかにした。 宇宙機構によると、つくば市の施設が機能停止した場合に備えて定められた手順に沿って、米テキサス州ヒューストンにあるNASAの施設に臨時管制室を設置して職員を配置。「きぼう」などへの指示(コマンド)送信を、NASAに依頼して管制を行っている。 「こうのとり」の分離はつくばの管制室からできないため、28日に予定される分離までにつくばの施設の機能が復帰しないと分離が延期される可能性がある。
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