9月28日にジュンク堂書店池袋本店で行なわれた写真家・港千尋さんと雑誌『デザインのひきだし』編集長・津田淳子さんのトークセッション「文字の歴史と書物のいま」に行ってきた。同店で現在開催されている「本と書棚の冒険」フェアの連動イベントだ。 港さんは、世界でもっとも古い印刷所のひとつであり、2006年に閉鎖されたパリ・フランス国立印刷所と、秀英体活字を伝える東京・大日本印刷を撮影した『文字の母たち Le Voyage Typographique』、近年の電子書籍への動きをめぐる考察をまとめた『書物の変―グーグルベルグの時代』などの著書を持つ。津田さんは、雑誌そのものが膨大な特殊印刷や紙のサンプル集となっている『デザインのひきだし』を創刊し、6月に発行された10号では「無くしてしまうのは惜しすぎる。 凸版・活版印刷でいくのだ!」という大特集を組んでいる。 文字と書物をこのうえなく愛するそんな2人