寄り添う。二次創作としてのブックデザイン ― 装丁家・川名潤インタビュー 2023/03/08 2023/08/15 わたしたちが書店で手に取る本には著者、編集者だけでなくたくさんの人が関わっています。外観のデザインを担当する装丁家もそのひとり。表紙、カバー、扉、帯など外まわりだけ手がける人もいますが、川名潤さんは判型から本文組、書体の指定まで一冊まるごとデザインします。 川名さんは1990年代にクラブミュージック専門誌『GROOVE』のアルバイトからキャリアをスタートさせ、『サイゾー』のデザイナーや『L magazine』のAD(アートディレクター)、プリグラフィックス勤務を経て、40歳のときに独立。最近では250万部超のベストセラーになった漫画版『君たちはどう生きるか』、芥川賞受賞作『ブラックボックス』『貝に続く場所にて』、2020年にリニューアルした文芸誌『群像』など、たくさんの書籍