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ブックマーク / mandanatsusin.cocolog-nifty.com (31)

  • バルダツィーニのセックス・ファンタジー - 漫棚通信ブログ版

  • 娯楽として読むマンガ論『まんが学特講』 - 漫棚通信ブログ版

    みなもと太郎/大塚英志『まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史』(2010年角川学芸出版、2800円+税、amazon)読みました。 かつて2004年から2005年にかけて、角川書店から大塚英志編集による「comic 新現実」という雑誌が隔月刊で6冊刊行されました(今、アマゾンをのぞいてみたら古書で比較的安く手にはいりますね)。 復活後の吾ひでおがきちんと連載したとか、樹村みのりの新作を掲載したとか、あすなひろしを特集したとか、西島大介が「ディエンビエンフー」の原型を連載したとか、いろいろと話題の尽きない雑誌でしたが、なんつっても、みなもと太郎/大塚英志の対談、というか、みなもと太郎に大塚英志がインタビューする形で展開されたマンガ論、「トーク版お楽しみはこれもなのじゃ」が最注目連載でした。 2006年には書籍にまとまるとアナウンスされて幾星霜。『お楽しみはこれもなのじゃ』(→amazo

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  • 水木しげるの少女マンガ - 漫棚通信ブログ版

    NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」見てますか? わたし皆勤賞です。けっこう楽しんで見てますよ。 先週は富田書房(=兎月書房)がついに倒産。えらいこっちゃの最中に長女誕生。というお話でした。あくまでもフィクションなので時空がゆがみまくってる「ゲゲゲ」ですが、これはほぼ史実どおりですね。1962年末のことです。 1964年に「ガロ」創刊、1965年には「少年マガジン」デビューですから、極貧生活もあと少しだ。がんばれ、ゲゲゲ。 さて、テレビでは水木しげるが「水木洋子」名義で少女マンガを描き、奥さんがそれを知って衝撃を受ける、というエピソードがありましたが、水木しげるが少女マンガを描いてたのはホントです。ただしテレビとは年代がずれてます。 山口信二『水木しげる貸漫画のすべて』(2007年YMブックス/やのまん、2000円+税、amazon、bk1)というたいへんすばらしいがありまして。amazon

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  • 『このマンガがすごい!』がちょっと納得いかない件について - 漫棚通信ブログ版

    『このマンガがすごい!2010』(2009年宝島社、476円+税、amazon)のベストテンを見て、あれれ?と思ってしまったわけですが。 今年のオトコ編ベストテンには、週刊少年ジャンプ連載作品が三つもはいってました。1位『バクマン。』、2位『ONE PIECE』、9位『トリコ』。 かつてジャンプ作品が『このマンガがすごい!』のベストテンに選ばれたことがあったっけ。 昨年はなし。一昨年もなし。2006と2005の2位がごぞんじ『DEATH NOTE』。というわけでジャンプ系はこういう年末ベストテンとは相性が悪かったのですね。 ところが今年は『バクマン。』と『ONE PIECE』がワンツーフィニッシュ。ジャンプはまさに黄金時代を迎えたのか。って、おいっ。 もちろんジャンプは現在でも最も売れてるマンガ雑誌ですし、そこの看板作品が年間ベストテンの上位にくるのは当然ではあります。でもねー、これってあ

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  • 酒井法子とは何だったのか - 漫棚通信ブログ版

    それにしてもNHKの19時のニュースでトップてのはどうなんだ。 一連の事件がどういう結末になるか、だれも知らない時点でもうしわけないのですが、「マンガ的には」酒井のりピーとは何だったのか。 酒井法子の顔、とくにその目がすべて。彼女の目は大きすぎず小さすぎず、まさに微妙なバランスで形成されています。 酒井法子が登場するまでは、日アイドルの目は大きければ大きいほど良いと考えられていました。また日マンガの女性キャラも、ひたすら大きい目をめざしていたのです。 ところが。酒井法子が登場し、その目を見たとき、日人はアジア人として理想の目の大きさを発見したのではないか。 彼女の目のバランスをマンガ化したのは、桂正和。彼が描くすべてのヒロインが、酒井法子です。 1990年代以後、酒井法子が香港、台湾中国で人気になったのも、彼女の顔の造作のためでしょう。わたしは、台湾イラストレーター、陳淑芬/平

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  • 「メディア芸術」ちゃあなんぞ - 漫棚通信ブログ版

    文化庁から、お台場に「国立メディア芸術総合センター(仮)」を作っちゃおうという計画が発表されたのが4月28日。で、2009年度補正予算案が5月13日に衆院通過するとともに、その建設費として117億円を投じることがあっさり決まってしまったわけですが。 景気対策のための補正予算で文化施設をつくるというのがなんだかなあ。ハコモノかよー、というのが最初の印象です。 で、文化庁のサイトに行って、 ●「メディア芸術の国際的な拠点の整備について(報告)」概要(PDF) ●「メディア芸術の国際的な拠点の整備について(報告)」報告書(PDF) を読んでみました。 まず、文化庁が開催してる「メディア芸術祭」というのがあって、毎年マンガその他に賞をあたえてるのは、わたしも知ってました。でもこれ、「メディア」+「芸術祭」だと思っておったのですよ。ところがホントは「メディア芸術」+「祭」だったのですね。 文化芸術振

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    n_euler666
    n_euler666 2009/05/27
    微妙な時期だな~今外に向けてアピールするんじゃなくて,中の崩壊を止めてほしいのだが.
  • 光文社新書『サンデーとマガジン』を校閲してみる - 漫棚通信ブログ版

    大野茂『サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年』(2009年光文社新書、900円+税、amazon、bk1)読みました。 少年サンデーと少年マガジンが同時に創刊されて50周年、書籍としてきちんとしたものが出ることを期待してたのですが、光文社新書からとは。 著者はNHK所属のかた。2009年5月5日にNHK総合でドラマが放映されるそうですが、その番組取材を書物にしたものです。 あとがきが書かれてるのが4月12日、アマゾンでの発売が4月17日、発行の日付が4月20日、TV放映が5月5日という突貫工事ですけど。わたしが買って読んだのが4月18日。 取材対象もきっと多いのでしょう。一般向けとして良くできただと思います。おそらく今後、創刊時から1970年前後までのサンデー&マガジンに言及するときは基礎的文献になるのじゃないかしら。 ただし校閲するわけじゃないですが、ちょっと気になったところ。重箱の

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  • 「少年サンデー創刊物語」に疑問あり - 漫棚通信ブログ版

    2009年3月4日発売の「週刊少年サンデー」2009年14号(3月18日号)はおもしろい表紙で、創刊号表紙の長嶋が松坂大輔でリメイクされていたわけですが。 この号にはこういうマンガが掲載されてます。 ●「週刊少年サンデー創刊物語 ~夢の始まり~」取材脚・浜中明/漫画・山田一喜/取材協力・藤子不二雄A・豊田亀市 1958年3月17日、「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」が同時に創刊されたときの話は、講談社/マガジン側からはいろいろと証言があります。しかし小学館/サンデー側からのそれはほとんど存在しませんでした。 今回のマンガは小学館側から当時の状況を語ったもので、これは貴重。サンデーに掲載されたことを考えても小学館の公式見解と考えてもいいでしょう。 ところがちょっと疑問点もあるのですよ。 まず少年向け週刊誌を発行しようという企画は、サンデーの創刊編集長である豊田亀市が提案したことにな

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  • 吉田戦車特集本 - 漫棚通信ブログ版

    『文藝別冊KAWADE夢ムック 総特集吉田戦車』(2009年河出書房新社、1143円+税、amazon、bk1)読みました。 いやこれほどまで多数の作家が参加しているのはちょっとないぞ、というくらいの。書きうつすのが面倒なので、裏表紙の画像を載せておきます。 このうち1~2ページのマンガを寄稿してるのが25人。版画/イラストで参加してるのが4人。それぞれの作家のファンは、それだけでもおさえておくように。 文章では、祖父江慎のがおもしろかった。あれほどの装幀にして、「戦車さんとの仕事は、うまくいかない」というのがびっくり。 このでは、すべてのひとが吉田戦車リスペクト。作品と人柄を誉めまくってます。 かつての吉田戦車は、まちがいなく最前衛でした。今は後衛にまわってるけど頼りがいのあるフルバック、という感じでしょうか。まさにリコーのスティーブン・ラーカム。 わかりにくい比喩ですみませんねえ。

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    n_euler666
    n_euler666 2009/03/02
    また難しい本を・・・
  • 盗作事件もいろいろ - 漫棚通信ブログ版

    今回刊行された『パクリ・盗作スキャンダル事件史』(2008年宝島SUGOI文庫、533円+税、、amazon、bk1)、文庫化にあたり「唐沢俊一・漫棚通信ケース」についても記述が追加されております。 えー、書かれてる当事者の口からいうのもなんですが、この、なかなかココロザシの高い、いいでした。 書では、文芸、マンガ、音楽についてのもろもろの盗作事件例を紹介してますが、盗作を非難するばかりでなく、創作においては模倣やリミックスをすべて否定することはできないという立場で書かれてます。 パクリ・盗作と著作権侵害は別のもの、ですね。あとは各人の心にある倫理観の問題です。 書を読むと、それぞれの事件はほんとにケースバイケースで、じつにバリエーションが多彩だなあと感じますが、そのひとつひとつにわたしたち自身がこりゃ白だろ黒だろと判定をくだしていくことになります。いろいろと考えさせられるでした

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  • マンガのベストテンというのは - 漫棚通信ブログ版

    『このマンガがすごい!2009』(2008年宝島社、552円+税、amazon、bk1)をやっと手に入れました。 ベストテン以外にも読ませる記事がいろいろとあって、楽しい仕上がりのになってますね。家の『このミステリーがすごい!』のつくりが年々ジミになってる印象なのと対照的。 ただしマンガ周辺の状況(雑誌の創廃刊とか、売り上げとか、いろんなスキャンダルとか)をまったくスルーしてるのが、年末にでる=ある種の年鑑としてはちょっとものたりないかな。ま、そういうことは扱わないブックガイド、というポリシーでつくられてるのでしょうけど。 今年の個人的な興味は、すっごい売れたらしい中村光『聖☆おにいさん』と、最近評価が上昇しつつあるツジトモ/綱将也『GIANT KILLING』が、どのあたりにい込んでくるか、というところだったのですが、『聖☆おにいさん』がぶっちぎりの第一位とはこりゃおどろいた。

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    n_euler666
    n_euler666 2008/12/10
    森恒二『ホーリーランド』も、花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も、今年終わったんだよう。みんな完結後の作品には冷たい。
  • トキワ荘を妄想する『ビアティチュード』 - 漫棚通信ブログ版

    「マンガを描く」ことを題材にしたマンガ、これがずいぶん増えてきて、ちょっとしたブームみたいな感があります。純フィクション、自伝風フィクション、日常エッセイなど、形態はさまざま。描き方もまさに熱血剛速球だったり、さらっと変化球で逃げてみたり、いろいろです。 でもって、これは頭部を狙って投げたビーンボールみたいな作品。 ●やまだないと『ビアティチュード』1巻(2008年講談社、619円+税、amazon、bk1) 最初に雑誌で読んだときは、びっくりしました。うわぁ、トキワ荘ネタでBLするつもりなのか? こんな手があったか。 1955年、東京。かつてテヅカ先生が住んだこともあるというアパート、トキオ荘に、新進マンガ家、アフロヘアで18歳の花森ショータローが引っ越してきます。それを手伝うのが親友の美少年、クボヅカフジヲ。 トキオ荘には新人マンガ家たちが多く集まり、「漫画梁山泊」を名のっています。も

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  • マンガ創作の教科書『マンガの創り方』 - 漫棚通信ブログ版

    マンガの描き方についてのはいっぱいありますが、多くは「絵」について書かれたものです。じゃあお話のほうはどう作ればいいんだ、演出はどうすればいいんだ、といってもこれが難しいところ。創作系の専門学校や大学に行かず、あるいは師匠にもつかずに独学するには、今回出版されたこのこそベストの教科書でしょう。 ●山おさむ『マンガの創り方 誰も教えなかったプロのストーリーづくり』(2008年双葉社、3800円+税、amazon、bk1) 著者はもちろん『遙かなる甲子園』などで有名な現役マンガ家。書が想定する読者は、新人賞で大賞や佳作を取り、担当編集者がついて、さあネームを見せて、と言われるデビュー前後のひとたちです。 ところがここでたいていのひとがつまづくそうです。ネームを練るという行為が、どういうことかよくわからない。 しかも、そのネームを見せる編集者はプロの読者ではあっても、 打ち合わせのとき、

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  • 五分でわかる『あたし彼女』 - 漫棚通信ブログ版

    第三回日ケータイ小説大賞を受賞したkiki 『あたし彼女』。ネット上で読めることもあって、各方面で絶賛かつ非難のアラシをまきおこしているようですが、いやオープニングからしてトバしまくってます。 アタシ アキ 歳? 23 まぁ今年で24 彼氏? まぁ 当たり前に いる てか いない訳ないじゃん みたいな 彼氏は 普通 てか アタシが付き合って あげてる みたいな これを読んだだけで、怒髪天を衝くかたが多数いらっしゃるのが目に見えるようです。この一行おきの空白行はともかく、句読点なし、ケータイで読むことが想定されたぶちきれた改行。 さらに、限りなく話し言葉に近づいた文体、てか、平成の言文一致運動? みたいな。 斬新といえばこれほど斬新な文体はありません。ただしあまりに斬新すぎて読みにくい。おそらく読みとおすことのできるひとは、ごく少数じゃないでしょうか。実際、わが家でもこれを読んでみようと思

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  • つうこんのいちげき! 1000ポイントのダメージをうけた! - 漫棚通信ブログ版

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    n_euler666 2008/09/13
    友克洋/寺田克也『ビバ・イル・チクリッシモ!』
  • 日本初ベーデー雑誌「ユーロマンガ」 - 漫棚通信ブログ版

    アメコミですら日に定着しないのに、これを創刊するとは思いきったことをするなあ。 ●「euromanga ユーロマンガ」1号(2008年飛鳥新社、1500円+税、amazon、bk1) 日初のバンドデシネ(BD=ベーデー)専門誌です。オールカラー120ページ。内容はBDが四作品と、あとはBDの歴史を書いた小文、作者紹介やインタビューなど。それぞれの作品は原著一巻の半分ほどが収録されてるそうです。 収録作品はこれ。 ●バルバラ・カネパ/アレッサンドロ・バルブッチ『スカイ・ドール』 ●エンリコ・マリーニ/ジャン・デュフォー『ラパス』 ●ファーノ・ガルニド/ファン・ディアス・カナレス『ブラックサッド』 ●ニコラ・ド・クレシー『天空のビバンドム』 書影の表紙イラストが『スカイ・ドール』。ディズニー系の絵で、セクシーなロボットのヒロインを描くとこうなります。お話は、掲載されてるぶんがほんとにプロロ

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    n_euler666
    n_euler666 2008/09/13
    日本初のバンドデシネ(BD=ベーデー)専門誌です。オールカラー120ページ。内容はBDが四作品と、あとはBDの歴史を書いた小文、作者紹介やインタビューなど。それぞれの作品は原著一巻の半分ほどが収録
  • 娯楽としての盗作鑑賞 - 漫棚通信ブログ版

    栗原裕一郎『〈盗作〉の文学史』(2008年新曜社、3800円+税、amazon、bk1)読みました。 いやどうもおもしろいのなんの。盗作ヲチがこんなにおもしろいものとは知りませんでしたねー。 オビにある「盗作大全」というコピーにふさわしく、明治以来の日文学における盗作事件を総まくりした。とくに戦後の小説中心に書かれてます。 書でとりあげられている戦後の作品は、小説45作、その他ノンフィクション/エッセイ、翻訳、短歌、俳句映画、TVドラマ、TVドキュメンタリー、シナリオ、歌詞など、となっております。 これ以外にも、学術論文やら評論やら、さらに絵画、デザイン、マンガと、盗作として報道された作品はもっと多いはずですが、さすがにすべてに言及するのはムリ、というわけでそっち方面は書ではパスされてます。惜しいことに唐沢俊一氏による漫棚通信ブログ盗用事件は載ってません。 それぞれの作品について

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  • 『男組』のころ - 漫棚通信ブログ版

    昨日のBSマンガ夜話、池上遼一/雁屋哲『男組』の回、楽しく見ました。で、わたしもちょっとそのころのお話を。 ●1970年代に空手やカンフーのブームというのがありまして、まずは、1969年からつのだじろう/梶原一騎『虹を呼ぶ拳』。これは「冒険王」連載でしたが、そのコンビのまま「週刊少年マガジン」に移動して、1971年から『空手バカ一代』。日中のバカ中高生の間で大山空手がブームになりました。 1973年末に映画『燃えよドラゴン』公開。今度は全世界のバカ中高生がヌンチャクを振り回して、自分の頭に当てることになります。 そして1974年から「週刊少年サンデー」で『男組』の連載開始(連載終了は1979年)。中国拳法を前面に押し出した作品で、日中のバカ中高生が「猛虎硬爬山!」とか叫びながらヒジ撃ちをしてました。 ●池上遼一/雁屋哲コンビの最初の作品は『ひとりぼっちのリン』。1972年から1973年

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  • 携帯マンガは救世主となるか - 漫棚通信ブログ版

    京都精華大学が発行している雑誌「KINO 」7号(2008年京都精華大学情報館/河出書房新社、1143円+税、amazon、bk1)読みました。 特集タイトルが、なんとも挑発的。 ●21世紀のマンガ コミック雑誌の消滅する日 ちょうど今、マンガ雑誌におけるマンガ家編集者関係のきしみが噴出し始め、日マンガのビジネスモデルが再検討されてる時期ですから、タイムリーですねえ。 この号の巻頭には、樹林伸(亜樹直、天樹征丸)×長崎尚志による編集者兼原作者対談とか、竹熊健太郎×中野晴行によるマンガ雑誌の将来は? についての対談とか興味深い記事も載ってますし、「21世紀のマンガ・ベスト60」というブックガイド企画もあるのですが、雑誌としての主張は、実は最後のほうでなされています。 編集長・熊田正史(もと小学館編集者、京都精華大学教授、マンガ学部マンガプロデュース学科長)による、「21世紀のマンガ研究 つ

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  • 壮絶な「裏」まんが道 - 漫棚通信ブログ版

    (1)雷句誠が「(株)小学館を提訴。」したと思ったら、 (2)橋口たかしが編集者擁護の立場から参戦(臨時ブログはすぐ消されたので、リンク先はキャッシュです)。 (3)さらには新條まゆが長文を書いていて、マンガ家編集者関係のきしみがいろいろと表に出ています。 (4)もうひとり、松永豊和も。 「映画秘宝」2008年7月号「大西祥平の漫ぶらぁ~日誌2008 」より。 バイオレンスマンガの名作『バクネヤング』の作者・松永豊和があまりにも強烈な「小説」をネット上にUP しているのを発見。 わたしもこれを見て、検索してモノがあるのは知ってたのですが実は読んでませんでした。で今回、この小説「邪宗まんが道」を読ませていただきました。 ●あの松永豊和は今→●自伝的小説『邪宗まんが道』 オープニングは1991年、26歳の松永豊和が大阪天満駅前で師匠となる青木雄二と会うシーンから。ラストは青木雄二の告別式で終わ

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