図を参照にして欲しい。 「政治」の一部分に「外交」がある。それは世界共通の構図。ところが、ここから先はわが国と諸外国とでは大きく異なる。諸外国では「外交」の最終手段が「軍事」となる。日本の場合「軍事」は「政治」「外交」の同心円の中には入らず、交りもせず、ポツンと孤立している。関連記事イラクと同じ失敗の道? ホルムズ海峡…中国は原油確保の旅…ホルムズ海峡、各…記事本文の続き だが、情勢によっては、軍事力を背景として恫喝しなければ、したたかな外交上の駆け引きに勝つ事は覚束ない。衣の下に鎧をまとい、チラチラ見せるのだ。従って、徒手空拳の日本政府が外交で何を言おうが、日本の限界を知る外国は足下を見て、決して屈しない。 ■必要な「衣の下の鎧」 EU(欧州連合)が基本合意したイラン産原油禁輸による追加制裁に対し、イランがペルシャ湾とアラビア海を結ぶホルムズ海峡の封鎖を臭わせた際の米英両国の反応は、わが