「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が、大阪市の橋下徹市長率いる「大阪維新の会(維新)」に排除された。維新は来月9日以降、次期衆院選の公約にあたる「維新八策」への賛否を問う公開の意見交換会を行うが、小沢氏には出席を呼びかけないという。第3極で小沢新党が埋没する可能性が高まってきた。 「2009年の(民主党)マニフェストを原点としており、(小沢氏は)八策とは合わない」 維新幹事長である大阪府の松井一郎知事は29日の定例会見で明言した。 小沢氏は次期衆院選で生き残るため、維新との連携を見据えた「オリーブの木」構想を持ち出し、維新が距離を置く「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対」を党の基本政策から外して、すり寄っていた。 維新は「政治とカネ」の問題を抱え、夫人に「放射能から逃げた」と引導を渡された老政治家とは決別したようだ。