タグ

ブックマーク / semicolon.hateblo.jp (18)

  • 2013年イグ・ノーベル賞の研究をひと通り見てみました。 - 蝉コロン

    2013-09-14 2013年イグ・ノーベル賞の研究をひと通り見てみました。 研究 id:mahalさんのブクマ経由でガーディアンに受賞一覧with当該論文あるのを知ったのでそこから。 Ig Nobel prize for discovery that opera is good for a mouse's heart | Science | The Guardian タイトルはオペラだけどURLはフンコロガシ。 医学賞 心臓移植したマウスにオペラ「椿姫」を聴かせたところ長生きした。 論文:Auditory stimulation of opera music induced prolongation of murine cardiac allograft survival and maintained generation of regulatory CD4+CD25+ cell

  • 間違った精子が受精しちゃわないようにする仕組み - 蝉コロン

    2013-08-30 間違った精子が受精しちゃわないようにする仕組み 生殖 研究 動物 例えばサケやマスって何かウワーって言って卵に精子をふりかけてる映像見ますけど、あれ間違えてサケ精子がマス卵にかかっちゃったりすると雑種ができてしまう。この雑種は子孫を残せず1代限りなので間違った受精は種的には損です。とは言っても産卵と放精ってオスメス隣同士でウワーってやってるような気がするので大丈夫なんじゃないかなと思っていたけれど*1、もうちっとメカニズムがあるようじゃよ。 論文:CRYPTIC CHOICE OF CONSPECIFIC SPERM CONTROLLED BY THE IMPACT OF OVARIAN FLUID ON SPERM SWIMMING BEHAVIOR - Yeates - 2013 - Evolution - Wiley Online Library タイセイヨ

  • デコイを使うエボラウイルスvs人類 - 蝉コロン

    2013-08-29 デコイを使うエボラウイルスvs人類 研究 先日エボラウイルス治療のニュースがありました。 エボラ出血熱、発症後の霊長類の回復に成功 米研究 国際ニュース : AFPBB News 論文はこちらになります:Therapeutic Intervention of Ebola Virus Infection in Rhesus Macaques with the MB-003 Monoclonal Antibody Cocktail エボラウイルスはだいたいご存知だと思いますが、僕もだいたいしかご存知じゃないですが、 世界保健機関(World Health Organization、WHO)によると、エボラ出血熱に対する治療法はまだ確立されておらず、ワクチンも存在しない。ウイルス型にもよるが、発症患者の25~90%が死亡するという。 エボラ出血熱、発症後の霊長類の回復

  • ヒツジのツノ遺伝子に見る生存と繁殖のトレードオフ、あるいは世界がイケメンパラダイスにならないけっこう単純な理由の一例。 - 蝉コロン

    2013-08-27 ヒツジのツノ遺伝子に見る生存と繁殖のトレードオフ、あるいは世界がイケメンパラダイスにならないけっこう単純な理由の一例。 生殖 研究 動物 Big horns clash with longevity in sheep : Nature News & Comment 論文:Life history trade-offs at a single locus maintain sexually selected genetic variation : Nature : Nature Publishing Groupダーウィンの提唱した性選択にはパラドックスがあって、メスにモテるあるいはオス同士の競争に打ち勝つ「繁殖に有利な形質」があるのなら、子孫はいずれそういうイケてる形質ばかりになるはずが実際にはイケてない連中も常にいる。そういう多様性が維持されてるのなんでかなーとずっ

  • 科学の力でうんこコーヒーを見分ける - 蝉コロン

    こないだのエントリダージリンティーの香りは虫によって作られている - 蝉コロンで そうだったのですね?。でも、コーヒー豆もが一度べてそのふんから拾った物の方が香り高く高価だそうで、わかりませんね、世の中。 / “ダージリンティーの香りは虫によって作られている - 蝉コロン” URL2013-08-07 13:31:19 via Hatena というコメントを頂いていたのですが、ちょうど関連の論文が最近出ていました。ScienceShot: How to Spot Crappy Coffee | Science/AAAS | News 論文:Selection of Discriminant Markers for Authentication of Asian Palm Civet Coffee (Kopi Luwak): A Metabolomics Approach - Jo

  • 世界は「微生物ダークマター」に満ち溢れているらしい - 蝉コロン

    2013-08-21 世界は「微生物ダークマター」に満ち溢れているらしい 細菌 研究 不思議 ダークマター(暗黒物質)といえば、かつてはゼムスの憎しみが増大せしゼロムスから盗めるものとして有名でしたが、最近では巷でも「何やら宇宙に関係した用語」として定着して来ました。もうひといきじゃパワーをメテオに。 画像は月のない夜にカラスがおはぎを取ってったところです。そんな中、今度は「微生物ダークマター」とか言い出す輩が現れました。 微生物学 微生物ダークマターの系統発生とコード化能力に関する手がかり : Nature : Nature Publishing Group 何やらかっこいいタイトルだが意味が分からない。論文はこちら、 Insights into the phylogeny and coding potential of microbial dark matter : Natur

  • カニが…メタンハイドレートを...食ってる?(もしくは作ってる) - 蝉コロン

    2013-08-14 カニが…メタンハイドレートを...ってる?(もしくは作ってる) 不思議 動物 深海で海底から熱水が出ててその硫化水素を栄養源にする微生物がいて、それをべに大きめの生き物も集まってくるよみたいな映像はよく見るかと想いますが、それのメタン版です。熱水からはメタンも出てる。またメタンだけ出てくるメタン湧水というのもある。ここにも微生物やらが集まりそしてカニなわけです。メタンハイドレートがどうこう言われる昨今ですが(いや昨今はむしろ落ち着いちゃったか?)、これは海底のような低温高圧の条件下で維持される、水分子のかご構造にメタンが閉じ込められた構造です。で、メタンポコポコな海底生物にとってのオアシスは、カニの集まるところメタンハイドレート有り!と人間に目印にされてしまいます。そういう意味合いの調査対象でもあります。そんで、カニがメタンハイドレートを「べている」ようにも見え

  • 性が無くても多様性をつくれる細菌 - 大蝉超獣ゼミストラー

    2013-07-11 性が無くても多様性をつくれる細菌 研究 細菌 生殖 次の蝉コロンネタかな。RT @PLOS: 'No sex please, we're bacteria': A new type of reproduction @PLOSBiology http://t.co/p8phuAVQw2 via @NBCNewsScience— Kazuharu Arakawa (@gaou_ak) 2013, 7月 10 とのツイートをお見かけしまして、いやーいくら僕でも下ねた連続はマズイっすよー(前回参照)マジマズイっすよーと思ったのですが、読んでみると存外真面目な話でした。いやいつだって真面目ですけどね、いつだって。リンクされてた記事:'No sex please, we're bacteria': A new type of reproduction - NBC News.com

  • ちんちんのヴァイブレーションによって敵を撃退する生き物 - 蝉コロン

    2013-07-03 ちんちんのヴァイブレーションによって敵を撃退する生き物 不思議 動物 生殖器をブルブルさせて敵を追い払う蛾がみつかる。蝉コロンさん案件 / “ScienceShot: Vibrating Genitals may Ward off Predators - ScienceNOW” http://t.co/2amdsMUX4o— tomoyuki matoba (@tama_lion) 2013, 7月 3 というツイートが有りまして、生殖器なら蝉コロンだろというのもちょっと解せないんですが書きました。それにしてもScienceNOW一体どうした どうしたんだその記事は ScienceShot: Vibrating Genitals may Ward off Predators - ScienceNOW論文はこちら:Hawkmoths produce anti-bat

  • 口内細菌叢をハッキングして虫歯を防げるか - 蝉コロン

    2013-05-29 口内細菌叢をハッキングして虫歯を防げるか つまり歯ッキングだと言いたいわけなんですが。あ、ちがう歯ッ菌グだ。歯ッ菌グでお願いします。 Hacking the Microbiome for Fun and Profit: Can Killing Just One Mouth Bacterium Stop Cavities? : 80beats より。去年の記事です。 論文は一昨年でこちら。Caries Research 2011, Vol. 45, No. 5 - Clinical Efficacy of a Specifically Targeted Antimicrobial Peptide Mouth Rinse: Targeted Elimination of Streptococcus mutans and Prevention of Deminerali

  • タコ「うー、寒い寒い、ちょっとRNA書き換えとこ」 - 蝉コロン

    2013-05-28 タコ「うー、寒い寒い、ちょっとRNA書き換えとこ」 Octopuses Rewrite Their RNA to Beat the Cold - ScienceNOW DNA-mRNA-タンパク質がいわゆるセントラルドグマで、DNAの配列の違いが、そこからできるタンパク質の構造の変化につながり性質が変わってくわけですが、その途中、mRNAのところでちょいちょいっと編集しちゃおうというのがRNA編集です。この分野の研究者がプレゼンをするときスライドにスペルミスなんかがあっても「あーこっちも編集されちゃいましたね」と言うとウケます。少なくともアメリカでは。 今回ご紹介するのは一年前の論文だけど、南極あたりに住むタコがとあるタンパク質を低温でも働けるようにRNA編集するという仕事です。上記ScienceNowの記事では、タコは寒くても「手袋してない」とアメリカンジョーク

  • 「ニワトリザウルスを作りたい」という研究者のTED講演 - 蝉コロン

    2013-05-13 「ニワトリザウルスを作りたい」という研究者のTED講演 動物 こないだニコニコむしむしで世の中には熱くて風変わりな研究者たちがいるものだなと思ったものですが*1、さすがというかやはりというかTEDにもいらっしゃいました。 ジャック・ホーナーという古生物学で有名な人だそうです。 日語字幕付きだよ。 ジュラシックパーク的なクローンのあれで恐竜を現代に蘇らせるというアイデアはあるわけですけれど、この先生によると、やっぱり化石から恐竜のDNAを取ってくるのは相当難易度高い。血管とかヘムタンパク質は取れてもDNAだけはムズい、この手法は現実的でないかもしれないと言っています。ジュラシック・パークでは琥珀の蚊というとこが何か良さげな発想だったけど、そんなん研究室が復活した蚊でいっぱいになるよね、と聴衆の笑いを誘っています。これがTEDのプレゼン! そこで彼らは現代に生き

  • 今週のScienceの表紙がビグザムみたいだと話題に(HIVワクチン開発にブレークスルー) - 蝉コロン

    2013-05-10 今週のScienceの表紙がビグザムみたいだと話題に(HIVワクチン開発にブレークスルー) 今週のサイエンスの表紙を見てビグザムを思い出すのはワシだけか— しのざきよういちさん (@shinopp) 2013年5月10日 http://www.sciencemag.org/content/340/6133.cover-expansion 確かに。 一応説明しときますと(というかCover Photo — 10 May 2013, 340 (6133)参照ですが)、HIVワクチン開発の研究です。HIV抗原の塊(ビグザム体)とB細胞前駆体にくっつく部分(足)からできている。これでB細胞にHIV中和抗体を作らせようというスンポー。 論文 Rational HIV Immunogen Design to Target Specific Germline B Cell

  • 性別が7つある生き物とその決定機構 - 蝉コロン

    2013-05-08 性別が7つある生き物とその決定機構 ヒトの性は2種類だ。集団に男女半々ずつとすると100人いたら交配相手の候補は50人ということになる。じゃあ7種類の性があったらどうなるのか!これも集団中に各性別が均等にいるとすると相手候補は100人中およそ85.7人になるのだ!!!!!!なんてお得!!!!!!よりどりみどり!!!!!!引く手あまた!!!!!!みどりあまた。 まあそれ言い出したら全員雌雄同体が一番お得かもしれないな……。なんかそれもつまらなそうだけど……。 テトラヒメナTetrahymena thermophilaには7つの性がある。「オス」と「メス」以外になにか名称があったら面白かったのにI,II,III,IV,V,VI,VIIと呼ばれています。味気ない。そのテトラヒメナの性決定の仕組みがちょっと明らかになったそうなので紹介します。 基礎知識 テトラヒメナはこう

  • 歯茎から血が出てるみたいなキノコ - 蝉コロン

    2013-05-02 歯茎から血が出てるみたいなキノコ 閲覧注意かもしれないですけど、ジェリードーナツみたいとかアイスでこんなのあったかもしれないとの呼び声も高いのでキモイと思わなければキモくない。 http://en.wikipedia.org/wiki/Hydnellum_peckii より Hydnellum peckiiという。悪魔の歯とも呼ばれる。こんなに出血していては悪魔も痛かろう。北米、ヨーロッパに分布している。近年ではイランや韓国でも発見されてるようだ。 ストロベリージャムを乗せたデンマークのタルトとの呼び声も高いがビターテイストでべられないって。べねえよ。何がビターテイストだ。ほのかに甘い匂いと書かれているが当だろうか。かえって気持ち悪い。 もう写真だけでいいかなと思ってるんだけど一応なんか書いてみると、何の因果かこの血液みたいのの中にはアトロメンチンという

  • 7人の女王が治めるアリの巣 - 蝉コロン

    2013-04-26 7人の女王が治めるアリの巣 ScienceShot: Living on the Commune, Ant Style - ScienceNOW ヒッピーとか引き合いに出してコミューンとか言われてもデジタルネイティブ世代のワシにはわからんよ。 論文:Family-based guilds in the ant Pachycondyla inversa アリ科の中にはハリアリ亜科というのがあってハチみたいに毒針を持っているらしい。そのブラジルに住む仲間Pachycondyla inversaはやはり社会性昆虫で小さいコロニーを形成するのだけれど、これが血縁関係にない複数の女王アリに統治されているのだって。(今アリコロニーってタイプしたら「蟻コロニー最適化」って言葉がサジェストされた。巡回セールスマン問題みたいなやつか。アリの巣コロリー。)論文が言うには(フルテキス

  • 文献管理できない夫 - 蝉コロッケ

    2013-02-09 文献管理できない夫 研究 こんばんは。 整理整頓大嫌い!でお馴染みの蝉コロン改め文献管理できない夫(ぶんけんかんりできないお)と申します。論文のまあPDFファイルですな。あれがダウンロードフォルダとかデスクトップとか「整理」「整理3」「2012年整理」フォルダとかに散在しているんですわ。ハードディスク内検索みたいな感じで見つけることになる。ウェブ検索しなおしてもいいしね。でもまあそんなわけでシッチャカメッチャカなんです。そこへ来て文献管理ソフトが百花繚乱群雄割拠吭景千桜景厳の今日このごろです。わたくしもMendeleyなんてものを導入しましてね。これで文献管理もバッチリだー!なんてなことを言いまして、論文という論文を放り込んだりしたものなんですけれど、これがなかなかどうして上手いこと扱えない。すべてのPDFが並んでるだけのようにしか見えないんです。あれー変だなーおか

  • 金のうんこをする細菌が発見されたと聞きました。 - 蝉コロッケ

    2013-02-05 金のうんこをする細菌が発見されたと聞きました。 金の粒べよ〜。 さて、「金の卵」生む細菌を発見、研究 国際ニュース : AFPBB Newsというニュースがありましたね。[biology]これは興味深い。/ぜひ蝉コロンさんの解説を頂きたい。細菌のウンコが金の塊ってことのようだし。 / “「金の卵」生む細菌を発見、研究 国際ニュース : AFPBB News” htn.to/eMevVw— yu_kuboさん (@yu_kubo) 2013年2月4日とのつぶやきをお見かけし、うんこ話なら僕がノッてくると思われているところが腑に落ちないけれどノッてきました。 Nature Newsこれ Gold-digging bacterium makes precious particles : Nature News & Comment。論文これ Gold biominerali

  • 1