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ブックマーク / non-rolling-dig.hatenadiary.jp (7)

  • 『20歳のときに知っておきたかったこと』読んだ - 虚無回転レシーブ

    遅ればせながら『20歳のときに知っておきたかったこと』を読んでみました。70歳位になるまで我慢しようかなとも思いましたが、我慢できずに読んでしまいました。 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠 裕子 阪急コミュニケーションズ 売り上げランキング : 795 Amazonで詳しく見る by AZlink 書の著者紹介欄を見てみると、著者のTina Seeligさんは、スタンフォード大学のアントレプレナー・センター、スタンフォード・テクノロジー・ベンチャー・プログラムのエグゼクティブ・ディレクターという一見するとインチキくさそうな肩書きになっていますが、想像するに大変有能な方なのでしょう。講演している彼女の姿をyoutubeで拝見しましたが、英語の堪能な高畑淳子さんという印象でした。個人の感想です。英語が苦手なので何

    『20歳のときに知っておきたかったこと』読んだ - 虚無回転レシーブ
  • 幕末落涙史奇譚 メソメソする公家と号泣する老中 - 虚無回転レシーブ

    『孝明天皇と「一会桑」 幕末・維新の新視点』を読んだ。 孝明天皇と「一会桑」―幕末・維新の新視点 (文春新書)posted with AZlink at 2013.8.20家近 良樹 文藝春秋 売り上げランキング: 249826 Amazon.co.jp で詳細を見る 明治維新から約150年の月日が経過して今がある。150年も経ったと見るか、150年しか経っていないと見るか。現在の社会と150年前の社会とがどれくらい類似しているのか。もう少し欲を出すと、ある事件を客観的に記述できたとして、その記述を読んでこみあげてくる感情は、現在の我々それと150年前の人々のそれとでどれくらい異なっているのか。そんなことを知りたいと思うことがある。 『孝明天皇と「一会桑」 』の第三章で紹介されていたあるエピソードを読んでハッとした。時は幕末期の日。鎖国体制下で徳川の平和を謳歌していたわが国も、ペリーをは

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  • 皇后陛下、PCR開発者を撃墜するの巻/『がん遺伝子の発見』読んだ - 虚無回転レシーブ

    『がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史』というを読んだ。 がん遺伝子の発見―がん解明の同時代史 (中公新書)posted with AZlink at 2013.6.20黒木 登志夫 中央公論社 売り上げランキング: 218163 Amazon.co.jp で詳細を見る このの中で、美智子皇后とPCR開発者のロックなエピソードが紹介されていたのでまずその話から。 PCR法というのは、すごく良く知っている人はすごく良く知っているし、ちょっと知っている人はちょっとだけ知っているし、知らない人は全然知らない技術でしょう。とにかく、ごく微量なサンプルから簡単にじゃんじゃん遺伝子を増やせるという、ネズミ講の遺伝子版みたいな感じで、その筋の人達にとってはウハウハなわけです。 (どういう感じのブログなのか知ってもらいたくて、全然情報量のない段落をひとつ作ってみました↑) 今回読んだ『がん遺伝子の発見

    皇后陛下、PCR開発者を撃墜するの巻/『がん遺伝子の発見』読んだ - 虚無回転レシーブ
  • セックス、睡眠、飲み食い、夢の秘密を盛り込んだ贅沢な科学本 - 虚無回転レシーブ

    『からだの一日 あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする』を読んだ。 からだの一日―あなたの24時間を医学・科学で輪切りにするposted with AZlink at 2013.3.21ジェニファー アッカーマン,Jennifer Ackerman,鍛原 多惠子 早川書房 売り上げランキング: 228602 Amazon.co.jp で詳細を見る 最近、NEATという言葉をよく耳にしませんか。NEETじゃなくてNEAT。NEATは Non-Exercise-Activity-thermogenesis の略で、日語だと非運動性活動熱発生とか言ったりするようです。要するにジョギングやウォーキングなどのエクセサイズ以外の活動によるエネルギー消費量のことです。「そわそわした身ぶり、姿勢を変える仕草、立っていること、歩くこと、指やつま先で机や床を叩く」などが含まれるわけです。 それで、最近な

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  • なぜ大どろぼうホッツェンプロッツは死なないのか? - 虚無回転レシーブ

    この物語は自分のために書かれたに違いない。不思議とそんなふうに感じる作品がある。そう感じるかどうかというのは、面白い面白くないという感覚と必ずしも対応しているわけではなくて、例えば鴎外も漱石も面白いけれど、鴎外の作品を読んで自分のために書かれたというふうに感じることはまずない。これが漱石になると、自分のために書かれた感がかなり強くなる。これは読む時の年齢によってもまた違う感覚があるのだろうし、もちろんこういう感覚というのは人それぞれにあって、それぞれに愛着のある作品というのがあるんだろうと思う。 オトフリート・プロイスラーさんが亡くなられた。 →「オトフリート・プロイスラー氏死去=ドイツ児童文学作家」 小学生のとき、従兄弟の家で『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読んだ時、これは自分のために書かれたんじゃないかと気で思った。主人公のカスパールと仲良しのゼッペルは当の友達のように思えたし、

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  • 人はいかにして罪と向き合うのか? - 虚無回転レシーブ

    今年も細々と読んだの感想などを書き連ねてきましたが、今年最後は『ライファーズ 罪に向きあう』というについて書きたいと思います。個人的にはこの一年で最も感銘を受けたのがこのでした。 ライファーズ 罪に向きあうposted with AZlink at 2012.12.22坂上 香 みすず書房 売り上げランキング: 29595 Amazon.co.jp で詳細を見る タイトルにある「ライファーズ」というのは耳慣れない言葉だと思いますが、日語では終身刑もしくは無期刑受刑者に相当する。殺人など凶悪な犯罪を犯して服役している人々である。書はアメリカの刑務所で服役しているライファーズが、自分のこれまでの人生、犯した罪に徹底的に向き合い、人間性を回復し「生まれ変わる」姿を追ったドキュメントである。 著者は映像作家の坂上香さん。坂上さんは、「アミティ」という団体の活動を通じて「罪と向き合う人」を

    人はいかにして罪と向き合うのか? - 虚無回転レシーブ
  • パスタを食べると皮肉な懐疑主義者になる? - 虚無回転レシーブ

    岩波ジュニア新書の『パスタでたどるイタリア史』を読んだ。 パスタでたどるイタリア史 (岩波ジュニア新書)posted with AZlink at 2012.11.29池上 俊一 岩波書店 売り上げランキング: 20840 Amazon.co.jp で詳細を見る 著者は池上俊一さん。ブロフィール欄を見ると、ご専門は西洋中世・ルネサンス史で東大教授とある。さぞ華やかな人生を歩んでこられたのだろうと想像していたら書のあとがきは次のように結ばれる: 生まれてこの方、浮き浮きと心が華やぐことなどほとんどない、低調な人生を歩んで来た気もするが、日全体、いや世界全体が重苦しい雰囲気に包まれた最近は、一層、物憂い気分である。 どうだろう。このネガティブなグルーブ感がなんとも言えない。こういう感じ好きです。 そして、この部分は次の文章で締めくくられる: 書を書き上げた今、読者の皆さんに、そして自分自

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