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ブックマーク / www.jtb.or.jp (20)

  • 中島 泰 | (公財)日本交通公社

    中島 泰(NAKAJIMA Yutaka) おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 専門領域 サステナブルツーリズム/観光計画・戦略の策定支援 小学生の時、卒業文集に「飛行機にたくさん乗って旅行ができる仕事をしたい(実際はひらがな)」と書いていました。いま、夢かなって観光の仕事をしています。 未来の子供たちにとっても観光が夢のある仕事であり続けるよう、いま自分ができることに精一杯取り組んでいきたいと思います。そして「一緒に仕事ができて楽しかった」と言われる研究員となれるよう、これからも真摯に取り組んでまいります。 おきなわサステナラボをベースとした地域交流型研究 2050年脱炭素社会に向けた観光地のあり方研究(2021-22年度) 観光地における持続可能性指標の導入に関する実践的研究(2014-20年度) 観光指標と認証制度に関する実践的研究(2013年度)

    中島 泰 | (公財)日本交通公社
  • 観光地に対する「ファン」の育成 [コラムvol.318] | (公財)日本交通公社

    ファン型リピーター育成の重要性 筆者の主な研究テーマのひとつは、特定の国内観光地に対するリピーターをどのようにして増大させるかということです。一口にリピーターといっても、地域に思い入れがあって積極的に訪れてくれている、いわば「観光地のファン」となってくれている客層と、旅行代金が安かったからとか、新しいイベントがあったから久しぶりに訪問しようと思ったというような、それほど積極的ではない客層に分けることができます。このうち、観光地のマネジメントという観点から増大させることが望ましいのは、前者の「ファン」的なリピーターです。リピーター人たちが定期的に訪れてくれるだけでなく、周りの人たちに当該地域のことを旅行先として推奨するような、口コミの発信元となってもらえる効果があるからです。さらには、自然災害などで観光地がピンチに立たされた状況にあっても、支援のために訪問してくれることも期待できます。 フ

    観光地に対する「ファン」の育成 [コラムvol.318] | (公財)日本交通公社
  • 台湾・高雄のMICE [コラムvol.304] | (公財)日本交通公社

    ここ数年、アジアの都市を訪れる機会が増えている。 世界観光機関(UNWTO)では、今後世界の国際観光客数が増加していくなかで、特にアジア太平洋の増加率が最も高くなるとしているが、自身の行動を振り返っても、確かにその流れになっていると感じている。コラムでは、こうしたアジアにおける観光・MICEにおける取組みの活発化とその一例として高雄を取り上げてみたい。 アジアの都市訪問が増えた理由 筆者のプライベートでの訪問が増えた理由については、円安基調の影響もあり欧米に比べると費用面で行きやすい近場のアジアを選んでいるという理由もあるが、もう一つとして、以前に比べ様々な面で旅行しやすくなったからという理由もある。これは、都市部で地下鉄などの交通網が整備されたこと、各種の案内サイン等の英語や日語表記も増えてきて移動しやすくなったこと、日とを結ぶ路線が増えて選択肢が多くなったこと、インターネットで簡

    台湾・高雄のMICE [コラムvol.304] | (公財)日本交通公社
  • ポケモンGOをプレイして ―観光地の動きと今後の可能性―[コラムvol.312] | (公財)日本交通公社

    ポケモンGOにはまる 当財団のコラムでは以前に、相澤主任研究員が「位置ゲー」※1について、吉谷地主任研究員が「仮想現実(VR)・拡張現実(AR)」技術について紹介しました。今年7月、その「位置ゲー」と「拡張現実(AR)」の両者を組み合わせたスマートフォンゲームアプリ「ポケモンGO」がリリースされ、現在、世界中で大ブームを引き起こしております。 小学生時代にゲームボーイでプレイしていた、初代ポケモン世代である私も見事にはまり、リリース直後の1週間は寝ても覚めてもポケモンの事ばかり考えている堕落した生活を送ってしまいました。ゲームでは、ポケモンをゲットするため、スマートフォンを片手に街なかを歩き回る必要があります。テレビ等でも報道されている通り、街なかのいたるところにポケモントレーナー(ポケモンGOをプレイしている人)が昼夜を問わず大量発生する社会現象が起こりました。特に、ゲームをプレイする上

    ポケモンGOをプレイして ―観光地の動きと今後の可能性―[コラムvol.312] | (公財)日本交通公社
  • 観光研究図書の独自分類から見えてきたこと [コラムvol.308] | (公財)日本交通公社

    現在、移転に向け準備を進めている「旅の図書館」は、“観光の研究と実務に役立つ図書館”を目指しています。その実現のための取り組みの一つとして構築した観光研究資料の独自分類から、その効用や近年の観光研究の傾向の一部をご紹介します。 観光研究図書をいかに分類するか? 図書館は、図書をはじめとする煩雑で膨大な資料を一定のルールで分類管理し、利用者に提供する仕組みをもつことから、「図書館はシステムである」ともいわれます。そして、これらの資料を体系的に管理する上で欠かせないのが「日十進分類法(NDC)」です。NDCは、分類記号に「0」から「9」のアラビア数字のみを用いて、第一次区分(大分類)、第二次区分(中分類)、第三次区分(細分類)へと順次10ずつの項目に細分していく分類方法です。11とか12の分類ではなく、10ずつの分類とすることで数字に意味をもたせ極めてシンプルに体系的な分類を可能にしています

    観光研究図書の独自分類から見えてきたこと [コラムvol.308] | (公財)日本交通公社
  • 音楽体験と旅行体験の一回性・ライブ性 [コラムvol.190] | (公財)日本交通公社

    音楽CDの販売がふるわない一方で、ライブなどの公演数や動員数は増えているそうです。これは「その時ただ一度きりの経験」が見直されていることの表れだと考えられます。もしこのことが旅行についても同様に言えるとすれば、これからの旅行の姿も変わってくるかもしれません。 ■「音楽鑑賞とドライブ」は平凡な趣味? いつになく不安定な天候が続きますが、今年も春がめぐってくるとともに、私たちの職場にも新しい仲間が加わりました。フレッシュな新入社員と接していると自分の若かりし頃(!)に思いを巡らせることも多く、先日ふと自分が書いた履歴書のことを思い出しました。履歴書には「趣味・特技」という欄があると思うのですが、就職活動を始めた私はこの欄に「音楽鑑賞・ドライブ」とひとまず書き込んだ上で、はて、と考えました。自分自身を余すところなく(あるいは過剰に)アピールすることが求められる就職活動の場面において、趣味が「音楽

    音楽体験と旅行体験の一回性・ライブ性 [コラムvol.190] | (公財)日本交通公社
  • その観光地は生きているか [コラムvol.276] | (公財)日本交通公社

    官能都市 自らの著作でも何でもないのだが、興味深い報告書に出会ったので紹介したい。「Sensuous City[官能都市]-身体で経験する都市;センシュアス・シティ・ランキング」※1。2015年9月、不動産住宅情報サイトを運営する株式会社ネクストの社内シンクタンクである「HOME’S総研」から発行された調査報告書である。全文がネット上でフリーで公開され、これまでの巷にあふれる「住みたい街ランキング」とは趣の異なるその意欲的な掲載内容が(主に都市計画・まちづくりに係るコミュニティで)話題となっている。 同ランキングは全国134の都市を対象とした住民アンケートを元に計算され、総合ランキング及び8つのカテゴリー別のランキングが発表されている。ちなみに総合ランキング1位は東京都・文京区、2位は大阪市・北区だ。 さて、センシュアス・シティ・ランキングは、どこがこれまでのランキングとは違うのか。それ

    その観光地は生きているか [コラムvol.276] | (公財)日本交通公社
  • 中国の税制と訪日消費 [コラムvol.273] | (公財)日本交通公社

    中国経済に翳りが見えている。上海株式市場の急落、輸出の減少、人民元の切り下げといった要因は、多少のタイムラグを経て海外旅行市場を冷やす要因となるだろう。足元、国慶節の連休前後については、元々需要が供給を大幅に上回るトップシーズンなので問題は無い。訪日客数への景気の影響はこれから顕在化してくるだろう。 但し、当面は100%を超えるような異常な伸び率が鈍化する程度で済むとも考えている。ドラスティックな変化を予想しないのは、中国のいわゆる爆買いを支えているのが、景気要因以上に、税制に起因する内外価格差によるものだからである。 表1は、「日滞在中に最も満足した商品」の主要五ヶ国別の品目構成である(「訪日外国人消費動向調査」(観光庁))。中国では他の国に比べて「電気製品」「時計」「カメラ」や「化粧品・香水」を挙げる人が非常に多いのが特徴である(表1)。参考までに、今夏にDBJ(日政策投資銀行)と

    中国の税制と訪日消費 [コラムvol.273] | (公財)日本交通公社
  • 沖縄で台風に当たってしまったら[コラムvol.268] | (公財)日本交通公社

    沖縄での台風体験 私は出張で沖縄を訪れることが多くあります。沖縄といえばやはり台風の影響を受けることがしばしばです。特に今夏は、3回あった沖縄出張のうち3回とも台風に当たるという、なかなかの“強運”ぶりを発揮することができました。中でも8月に訪れた石垣島では、“大型で非常に強い勢力”の台風に当たったため、生まれて初めて、物の大型台風を体験することになりました。 とにかくすごいのは風です。強い風が吹くたびに窓ガラスがミシミシと音を立て、建物は地震が起こったかのように大きく揺れていました(体感で震度2ぐらいはありました)。常に、「ゴォーーー」という“嵐”としてイメージしていた音がリアルサラウンドで聞こえてきます。窓の外を見ると、雨粒が水平に飛んでいくのが見え、ほとんど隙間のないはずの窓と窓枠の間からも雨水が入ってきていました。夜になると停電が発生し、さらにはボイラーが壊れてシャワーのお湯が出

    沖縄で台風に当たってしまったら[コラムvol.268] | (公財)日本交通公社
  • ロングトレイル・コラム02 ~「ビバルマン・トラック」を歩いて [コラムvol.261] | (公財)日本交通公社

    先日、環境省が、「国立公園における訪日外国人利用者数の推計結果」を公表しました *1 。 調査では、9割以上の人が自然豊かな場所を旅行先として選択したいと考えていることが示唆されており、今後、観光立国を実現していく上で、国立公園に代表される我が国の自然の魅力を効果的に発信していくことが、益々重要になってくると考えられます。 日は世界有数の森林大国であり、豊かな自然環境を有しています。私見ですが、その魅力は、ダイナミックさよりも、箱庭的に凝縮された多様な自然を、比較的狭い範囲で連続的に見られることにあるように思います。以前、観光文化199号 *2 で、ケビン・ショート氏 *3 が外国人の視点から同様の指摘をされています。 このような日の自然の魅力を味わうときに、森を長距離に渡り歩き、自然の変化を体感できる「ロングトレイル」という楽しみ方は適していると思います。最近、全国各地で取り組みが始

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  • しまなみ海道における自転車旅行の推進に関する一考察[コラムvol.260] | (公財)日本交通公社

    最近、自転車が話題にのぼることが多くなっています。それは、年6月1日に施行された改正道路交通法により、一時不停止や信号無視、酒酔い運転などの危険運転14項目に対する取締りが厳しくなったことが影響しています。道路渋滞の激しい大都市などでは自転車利用がとても便利ですが、事故につながりかねない危険な運転は避け、安全な交通環境を維持したいものです。 一方、観光業界においても自転車が注目されています。それは「自転車旅行」です。自転車はゆっくり移動する交通手段であり、また走行コースを比較的自由に選ぶことができるため、主要道の走行をはじめ、脇道や路地、海岸線、農道等の細道も走ることが可能で、時には自転車を抱えて階段を上り下りしながら、地元の人や産業との触れ合いを楽しむことができます。欧米やオーストラリア、台湾などの海外諸国・地域では自転車旅行(以下、「サイクリング」という)推進の取り組みが進んでおり、

    しまなみ海道における自転車旅行の推進に関する一考察[コラムvol.260] | (公財)日本交通公社
  • 「地味な珍しさ」にも注目して地域の魅力発見を [コラムvol.213] | (公財)日本交通公社

    わざわざ野鳥を見るために日を訪れる人たちがいます。このことをきっかけにして「わざわざ訪れる価値のある、地域に固有の魅力」ということについて考えてみました。 ■あなたは何をしに日に来たのですか? 先日、地方の観光関連団体で海外からのお客様の受入れを担当している方からお話をうかがう機会があったのですが、高齢化が進む欧米においては、「ハードすぎない」アクティビティとしてバードウォッチングがブームなのだそうです。 そんなお話を伺ってひと月ほど経った頃、今度は「You は何しに日へ?」というテレビ東京の番組*で、冬の北海道にオオワシやタンチョウといった野鳥を見にカナダからやってきたご夫婦が紹介された(3月3日放送回)、と職場の同僚から聞き、先のお話を思い出してなるほど、と思いました。 *様々な目的で日を訪れる外国人に対して密着取材を行う「ドキュメントバラエティ」 http://www.tv-

  • 「聖地」における観光のあり方について [コラムvol.214] | (公財)日本交通公社

    ●注目度が高まりつつある聖地観光 近年、「聖地」を訪れる観光に注目が集まっています。昨年は、20年に一度の「伊勢神宮式年遷宮」、60年に一度の「出雲大社 平成の大遷宮」、熱田神宮の創祠1900年、富士山の世界文化遺産登録が重なった年でした。また、聖地は「パワースポット」として位置づけられることが多く、生気を養うために訪れる人もいます。人気を博する聖地観光ですが、信仰の理由上、見られない部分や立ち入ることができない部分があるため、理解しづらいと感じたこともあるのではないでしょうか。 ●聖地観光に対するニーズと対応の考え方 訪れる側としては、理解を深めるためにも、可能な限り物を見たり体験したりしたいと思うのが当然です。一方、聖地を所有・管理する側にとっては、資源の保全を前提としつつ、一定のルールや決まりを設けたうえで、見せられる部分については可能な限り物を見せ、見せられない部分については、

    「聖地」における観光のあり方について [コラムvol.214] | (公財)日本交通公社
  • 観光振興と定住人口との関係 [コラムvol.215] | (公財)日本交通公社

    現実性を増す人口減少社会 ご存じの方も多いと思います(ネタとしては古い)が、国土交通省は2014年3月28日、「2050年を視野に入れた国土づくりに向けて ~新たな「国土のグランドデザイン」(骨子) 」というレポートを発表しました。 http://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku03_hh_000067.html また、民間の有識者による日創成会議では、消滅する可能性がある市区町村は全国に896あり、なかでも人口が1万人未満で消滅の可能性が高い市町村は532にのぼるという結果となっています。 http://www.policycouncil.jp/ 同じような地域別人口数の推計は、2005年に経産省が「人口減少下における地域経営について 02030年の地域経済のシミュレーション0」として推計を行っています。 http://warp.da.

    観光振興と定住人口との関係 [コラムvol.215] | (公財)日本交通公社
  • 図書館から新しい研究を開拓するヒント [コラムvol.218] | (公財)日本交通公社

    現在、筆者が抱えている大きな問題意識のひとつは「観光分野において、図書館を有効に活用した新しい研究とは何か」ということである。 インターネット上で情報が簡単に手に入る時代になり、さまざまな場で「図書館不要論」が唱えられるようになったが、果たして、観光分野の研究者にとって図書館は必要なのか、不要なのか。ここでは、図書館を使った新しい研究のヒントをいくつか取り上げ、研究者が積極的に図書館を使うことの意義、図書館が有するコンテンツの研究価値などについて考えてみたい。 1.図書館が独自に入手した資料を使った研究 新しい研究を開拓するアプローチのひとつは、オリジナルのデータや資料を発見・入手することである。図書館が独自に入手している主な資料としては、以下のものが存在する。 (1)「灰色文献」(Gray Literature) 「灰色文献」とは、一般には流通していない、入手が困難な非売品の資料である。

    図書館から新しい研究を開拓するヒント [コラムvol.218] | (公財)日本交通公社
  • まちづくりと観光事業の間にある壁② [コラムvol.227] | (公財)日本交通公社

    さて、今回のテーマは「“住民が担い手となる観光”の地域における位置づけと事業面での配慮」です。住民が観光の担い手としてガイド役をつとめ、直接観光客に接し交流する。そうした観光がここ10年の間で大きく全国に広がりました。 以前から観光と住民の関わりがなかったわけではありません。しかし、それは住民による積極的な観光への関わりというよりは、生活環境を脅かすものとして距離を置いて捉える観光としての見方が強かったように感じます。依然として両見方が存在するとは思いますが、観光に関わるものとしては、この10年の流れをなんとか上手く将来に結び付けていきたいものです。 以上のような想いから、観光まちづくりに取り組む住民の方、そして観光事業によって生計を立てられている方に向けて、その要点を簡単に整理してみます。 ■3分の1が観光で3分の2はまちづくりが目的!? “まち歩き”のまちとして全国に知られた長崎市の「

  • 変わらない地域の魅力、変わるその光の当て方 [コラムvol.221] | (公財)日本交通公社

    ◆はじめに 8月が終わろうとしている今、夏の旅行に出かけられた方も多いのではないでしょうか。なかには、以前訪れた土地を何年かぶりに訪れ、「前に来た時とはずいぶん雰囲気が変わったな」と感想を持たれた方も多いのではないかと思います。 かくいう私も幼い頃から夏休みに頻繁に訪れている観光地があり、最近その観光地のことをふと思い出しました。幼い頃の印象は、土産物店や飲店、当時流行していたタレントショップ、歴史を感じさせる建物等、さまざまな魅力が混在しており、その中を多くの観光客が散策し、活気にあふれたものでした。ひさびさにその観光地を訪れた際、以前より圧倒的に店舗数も観光客数も減り、散策しやすくなったものの、得も言われぬ「さみしさ」を感じてしまいました。しかし、この観光地の別のエリアは商業施設や観光施設が誕生し、これらを核として今まで観光客が訪れなかったエリアにも観光客が訪れるようになり、新たなに

    変わらない地域の魅力、変わるその光の当て方 [コラムvol.221] | (公財)日本交通公社
  • 歩いて楽しめる観光地のあり方~宮島、富岡などの現状をもとに~ [コラムvol.238] | (公財)日本交通公社

    観光地内を歩きながら楽しむことができれば、その観光地の魅力を存分に堪能することができます。歩いて楽しめる観光地となるためにはどのような対応が求められるのでしょうか。ここでは、宮島(広島県廿日市市)、富岡(群馬県)及びスイスのリゾート地の実例をもとに、交通と移動空間の観点から考えてみたいと思います。 歩いて楽しめる先進的観光地-宮島 私はここ数年、厳島神社(宮島)に初詣に行っています。ご存知のとおり、宮島は「厳島神社」として世界文化遺産に登録されており、国内からの観光客はもとより、海外における「広島」の知名度の高さも影響して、外国人観光客も多く訪れています。 私が宮島での初詣を好む理由には、まず島や神社の美しさや荘厳さに惹かれることがあります。もう一つの理由として、神社を含め島内を歩くことの楽しみが挙げられます。州と宮島の間にはフェリーが就航していますが、正月期間は車を乗船させないので、島

    歩いて楽しめる観光地のあり方~宮島、富岡などの現状をもとに~ [コラムvol.238] | (公財)日本交通公社
  • 観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239] | (公財)日本交通公社

    2014年10月、温泉まちづくり研究会(以下、研究会)を、愛媛県松山市「道後温泉」にて開催した。2014年は、道後温泉の象徴「道後温泉館」が改築120年の大還暦を迎えた年。記念事業「道後オンセナート2014」(2014年4月10日~12月31日、以下、オンセナート)により、道後温泉館をはじめ温泉街がアート作品へと変貌をとげ、「最古にして、最先端。日最古の温泉街で展開される最先端のアートの祭典。」が、テレビや新聞、雑誌等多くのメディアにも取り上げられ、注目を集めていた時期でもあった。 しかし、道後温泉で研究会を開催した理由は、「オンセナート」ばかりではなく、これまで道後温泉で取り組まれてきた堅実なまちづくりに多くの学びがあると確信し、会員間で共有したいと強く感じたからである。 コラムでは、道後温泉のまちづくりの中でも、“民間主導”の取り組みに焦点を当て、その一端を紹介したい。 道後温

    観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239] | (公財)日本交通公社
  • 公益財団法人日本交通公社

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