京都を拠点に、さまざまな分野のアーティストがプロジェクトごとに集まり作品制作を行うパフォーマンス・グループ=ダムタイプ。彼らの1990年代の代表作である『pH』と『S/N』の記録映像が、2018年9月7日から3日間にわたりYCC ヨコハマ創造都市センターにて上映された。これまで各所でスクリーニングは行われてきたが、今回は当時ダムタイプで音楽を担当していた山中透がサウンド・オペレーションを担当。記録映像のステレオ音声に対し、シーンごと細かくイコライザーやコンプレッサーで調整を施すことで音のダイナミック・レンジを広げ、公演時を彷彿させる音響空間を作り出していた。作品コンセプトはもちろん、それを実体化する装置や映像の斬新さ、洗練度に対しての評価が高かったダムタイプだが、YCCのような天井高のある空間で作品を追体験すると、音楽も非常に高いレベルであったことが分かる。8日の上映後に行われたアーティス