背景 2011年からErlang/OTPの疑似乱数モジュールがあまりにもダメなのでなんとかしようといろいろ活動していたら、OTP 18.0に新しい疑似乱数モジュールrandを組み込んでもらえるという幸運に恵まれた。そして最近さらにこのモジュールにjump functionの機能追加をする作業をした1。この過程で「OTPに自分のモジュールをコミットする」ことについて、いろいろなことがわかってきたので、この記事ではざっと要点をまとめてみようと思う。 本当にそのモジュールはOTPで必要? そもそも論として本当にそのモジュールはOTPで必要かということをまず最初に考えないといけない。OTPは、今後パッケージマネージャを活用して分割される方向にあるとはいえ、基本的にはErlangとは不可分な形でついてくることが前提になっている。ということは、OTPの変更はErlang/OTPのユーザ全員2に対して影
