にわかに増え始めた感があるNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)のマーケット。21年7月にNFTプラットフォームを立ち上げたのは、ライフネット生命保険の共同創業者である岩瀬大輔氏。2回目の起業で「アジアから世界に向けて新しい価値を届けることを目指す」という。今なぜNFTなのか、その狙いを聞いた。 ――なぜNFT事業を立ち上げたのですか? もともとネット生保会社を立ち上げたこともあり、金融とテクノロジーには興味がありました。大学時代はジャズ研究会でずっとピアノを弾いてしましたし、歌舞伎や文楽の劇場に足繫く通う文化系人間でもあります。NFTは「金融」「テクノロジー」「アート」の3つが交差する事業。自分の興味と強みを生かすことができると考えました。 仮想通貨も昨年あたりから節目がいよいよ変わり、保守本流の機関投資家にとっても無視できない存在になりつつあります。自分でも少