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monetary-policyとagoraに関するnabinnoのブックマーク (5)

  • ミクロとマクロのギャップ:合成の誤謬

    ミクロとマクロとのギャップにこそ、真実がある。 その意味で、現在のマクロ経済学におけるミクロ的基礎付けの考え方は基的に誤っている。 行動経済学に、これを打破する可能性があるが、いまのところ、行動経済学ではミクロモデルの確立が先決で、マクロへのミクロ的基礎付けということにはなっていない。behavioral macro economicsというものもあるが、これからだ。ただ、ハーバードに行ったときの当初のアドバイザーだったLaibsonがこれに取り組んでいるので、楽しみではある。 行動経済学よりも、これに直面しているのは、行動ファイナンスで、金融市場を扱っているから、金融市場こそ、合成の誤謬がもっともドラマティックに現れる(かつ、表れる)場であるので、当然と言えば当然なのだが、それでも、ミクロとマクロはばらばらである。 ケインズの質もここにあり、流動性の罠とは(ケインズはこの言葉は使わず

    ミクロとマクロのギャップ:合成の誤謬
  • ハイパーインフレは起きない 質問への回答

    前回の記事に対して、ワシントンのあるエコノミストから質問を頂いた。 ここで、それに対する回答を公開することで、多くの人々の疑問に答え、それにより、何が起こると考えられるか、わかりやすく解説したい。 小幡様 量的緩和は景気を悪化させる、という話は良く理解できました。 他方で、ハイパーインフレは起きないという点は、いまだに理解が及びません(ハイパーインフレが起きる、という説明も同様に納得できないので、結局、どうなるのか分からないというのが正直なところ)。 以下が疑問点です。 というメールを頂いた。これに回答することにより、何が起こるかについて、説明したいと思う。 (1)日銀引受で国債発行した場合、市中消化量は変化しないのだから、「それだけで」国債価格が下落することはないのでは? 回答:そうなったら、民間保有者が売りに回ります。売りのサインになり、投機的な売りも入って仕掛けとなります。かなり下が

    ハイパーインフレは起きない 質問への回答
  • ハイパーインフレは起きないが、リフレは経済を破綻させる

    池田信夫氏のリフレ政策批判に関しては、私は、意見は全く同じで、リフレ政策に強く反対する。 しかし、一方で、金融が専門ではないが、悪意がない人々の間で、いまいち、彼の議論に賛同がひろがらないとすれば、それはハイパーインフレが来るというところではないか。 そして、それは一般の意見が正しく、ハイパーインフレは来ないのである。 リフレは別のルートで経済を破壊するのだ。 ハイパーインフレが起きた国は多いし、日もかつては起きたし、そして今も起きている国は多いが、今の日では起きない。一般の人々がハイパーインフレが想像できないと言っているのは、想像力が乏しいのではなく、正しい直感なのである。 リフレ政策を採ると何が起こるか。 まず、資産インフレが起きる。 現金から不動産や株式などの実物資産に資産が移される。 その中で、現金に相対的に近い国債も売られ、値下がりするだろう。 そもそも、リフレの手段は、多く

    ハイパーインフレは起きないが、リフレは経済を破綻させる
  • なぜ政治家もエコノミストも間違っているか

    政治家もエコノミストも日銀を責めて責めて攻めまくるのが大好きなようだが、その原因は日銀が単に嫌いだとか、意地悪だとか、どうもそういうことではなさそうだ。 現代の経済に関する、単純で根的な誤解に基づいているようだ。 私は頭が悪いので、ようやく先日の政府・日銀の共同文書を見てわかった。 私が阿保だった。 デフレ脱却に向けた取組について、と題する、日銀と政府の連名の文書の、政府の発言(?)の部分の後半に以下のようにある。 政府は、「日再生戦略」(平成24年7月31日閣議決定)に基づき、平成25年度までを念頭に、「モノ」「人」「お金」をダイナミックに動かすため、規制・制度改革、予算・財政投融資、税制など最適な政策手段を動員する。 ははあ。 そう間違っていたのか。 古いエコノミストや実体経済を見たことがない証券市場関係者の言うことを真に受けていたのか。 なるほど。 間違いはここにある。 「モノ」

    なぜ政治家もエコノミストも間違っているか
  • 世界で孤立する米国FEDを支持する日本のメディアと評論家

    Financial Times でもロイターでも、トップの記事になっていたが、米国FRB議長バーナンキが新興国の立場を代表して、ブラジル蔵相から受けた批判に反論した。 FTの方はリンクが変わってしまいそうだが、5:03pmの Fed chief rounds on stimulus critics US stimulus ‘good for global economy’, says Bernanke という見出しの記事だ。 実は米国のいわゆる量的緩和を音で支持している中央銀行は、米国自身以外にはない。さらにいえば、FEDの中でも強い批判がある。 米国の無理やりな量的緩和は自国の都合だけで、世界経済にはマイナスだ、という主張だ。 日銀の白川氏は、やんわりと、中立的なスタンスで理論的に、国際的な影響を重要視しないまともな中央銀行はない、と言っているが、これが世界の主流で、世界中の中央銀行の

    世界で孤立する米国FEDを支持する日本のメディアと評論家
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