謎に包まれたアーティスト、ヘンリー・ダーガー。掃除夫をしながら暮らした彼が、人知れず制作に取り組んだシカゴの部屋を、北島敬三が撮った。点在する写真や絵の切り抜き、ひしめく画材、手製の本・・・・・・ 今はもうないその部屋は、彼の秘密を伝えてくれる。
謎に包まれたアーティスト、ヘンリー・ダーガー。掃除夫をしながら暮らした彼が、人知れず制作に取り組んだシカゴの部屋を、北島敬三が撮った。点在する写真や絵の切り抜き、ひしめく画材、手製の本・・・・・・ 今はもうないその部屋は、彼の秘密を伝えてくれる。
「2016/(ニーゼロイチロク プロジェクト)」のウェブサイトより 佐賀県とオランダが、コラボプロジェクトの一環として、有田焼の再興を目指すウェブサイト「2016/(ニーゼロイチロク プロジェクト)」を公開した。同プロジェクトのクリエイティブディレクターを務めるのは、デザイナーの柳原照弘と、オランダのデザインスタジオの「ショルテン&バーイングス」。佐賀県にある16の窯元・商社(10の窯元・6つの商社)と16組の国際的に活躍するデザイナーと展開している。世界水準のデザイナーの着想や経験値と有田の伝統的な職人技術とを一体化させ、現代の使い手に有田焼を提案することがねらい。 現在、柳原とショルテン&バーイングスを中心として、デザイナーと窯元・商社とが一体となり商品開発を進行中。開発中の商品は、使いやすく機能的な磁器で効率的かつ経済的な手法で制作される低価格帯の「スタンダードシリーズ」と、熟練の技
東京・恵比寿で毎年開催される「恵比寿映像祭」。第7回の今年は2月27日(金)から3月8日(日)まで10日間の日程で行われるが、そのラインナップが発表された。 ダンカン・キャンベル《新しいジョン》2009/フィルムをヴィデオに変換 Courtesy of Duncan Campbell and LUX, London 堀尾寛太《電気と光の紐付け》2014/作家蔵 [参考図版] Collection of the artist [Reference Image] Courtesy of Aomori Contempoorary Art Centre[ACAC] Photo: Kuniya Oyamada 最初の見どころは、海外の著名な映像作家の来日だ。2014年にターナー賞を受賞したダンカン・キャンベルが受賞作品《It for Others》を上映するほか、国際的に活躍する現代アーティストのパ
2014年に目黒で開催された「温故知新 - On Kawara & Donald Judd」展の会場風景 公益財団法人 現代芸術振興財団は、2月21日から24日までの4日間、京都の老舗帯問屋 誉田屋源兵衛にて、現代アート展「温故知新 – On Kawara & Donald Judd」を開催する。同財団で会長を務めるスタートトゥデイの前澤友作氏が所有するコレクションから、2014年7月に逝去したコンセプチュアル・アーティスト 河原温と、ミニマル・アートの巨匠 ドナルド・ジャッドの作品を展示する。 同展のテーマは、「コンセプチュアルおよびミニマル・アートと和の空間の融合」。2014年10月31日から11月3日に東京の目黒にて開催された同じテーマの展覧会に引き続き、「本展覧会を通じ、より多くの方々に現代アートを身近に感じていただき、日本における現代アートの普及に貢献できれば」としている。 河原
渡辺兼人は、写真家なのである。当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれないが、彼のこれまでの活動を振り返れば、本人は、実は小説家ないし言葉に関わることがしたかったのではないか、そんな風に勘ぐりたくなってくる。仮にそれが当たっていてもいなくても、彼の表現の動機は、まず断片的な言葉として脳裏に溢れだし、最終的には写真として現れているように思われる。つまり、頭で捉えた言葉の端々を同じ言葉によってトレースするよりも、身体が彼を撮影の地へと導くのである。彼には予感し期待する対象を捕まえるという発想がある。そのことは本質的になんと写真的であるのだろうか。渡辺兼人はどうしようもなく写真家そのものである。 【関連イベント】 トークイベント 日時: 2015年1月24日 (土) 14:00〜15:30 演出者: 渡辺兼人、石原悦郎 定員: 先着20名 (立ち見席あり) ※詳細は公式ホームページよりご
物語絵とは、仏教説話や古典文学から象徴的な場面を抜き出して、それを絵にあらわしたものです。この日本の物語絵には、描かれた情景ー「かたち」とかならず原典ー「ことば」があります。物語絵において、この二つはいつも「ことば」から「かたち」へ、という一方向の関係を結ぶ訳ではなく、互いに響きあい、時には絵画の方が物語世界に新しい生命を吹き込んでいたのです。今展では、全体を6つのテーマに分け、その二つの要素が結びつき紡ぎだす物語絵の魅力にせまります。
KDDIは、国内通信事業者として初めて、モバイルプラットフォーム「Firefox OS」を搭載したスマートフォン「Fx0」を2014年12月25日より発売した。 そのプロダクトデザインを、世界的に著名なデザイナーである吉岡徳仁氏が担当。Firefox OSのオープン性と未来感を表現した。 デザインでもっとも特徴的なのは、透明なポリカーボネート越しに、端末の内部にあるパーツが見えること。そのほか、ホームボタンにはFirefoxロゴが配置され、前面・背面のいたるところに商品名「Fx0」が描かれている。 ■ウェブサイト TOKUJIN YOSHIOKA Inc. 執筆:岡徳之(Noriyuki Oka Tokyo)
「SXSW」日本語版ウェブサイト 毎年3月にアメリカ・テキサス州オースティンで開催される、「Music」「Film」「Interactive」を三本柱とするイベント「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」。今年は3月17日〜22日にかけての日程だ。 SXSWは、「Twitter」や「Foursquare」などの人気ウェブサービスが知名度を高め、その規模を拡大していったことでも知られるイベントだが、その情報発信を行う日本語版のウェブサイトが公開された。SXSWのアジア事務局公認とのこと。 サイトでは、登壇者の決定などイベントの内容に関する最新情報や、関連イベントの告知などが行われている。また、過去のイベント参加者のコメントや、楽しみ方なども紹介。近年は、若い起業家をはじめ、日本からの参加者も増えてきていたが、日本語で継続的かつ包括的に情報を発信するサイトはなかったという。 ■「SXSW」日本
2015年3月、「NEW CITY ART FAIR New York 2015」がニューヨークのhpgrp GALLERY NEW YORKにて開催される。第4回目となるニューヨーク開催では、日本の現代アートギャラリーの紹介に加え、若手日本人アーティストの展覧会を開催しているPOLA MUSEUM ANNEXが参加する。その他、出展する日本の現代アートギャラリーのラインナップは2月初旬に発表予定。 「NEW CITY ART FAIR」は、日本の現代アートを世界のアートファンに届ける目的で2012年3月にニューヨークで初めて開催。ニューヨークで唯一のアジアの現代アートフェアとして独自性を打ち出している。同時期のニューヨークでは、「ARMORY ARTS WEEK」を中心に「VOLTA」、「Independent」、「SCOPE」、「ADAA」、「PULSE」など多くのフェアが開催され、世
ダイヤモンド社は、1997年以来続いている深澤直人氏のワークショップ「WITHOUT THOUGHT」を、1月9日から2月1日までの日程で、ヨコハマ創造都市センターにて今年も開催している。 今年のテーマは、「スマホ SMART PHONE」。「すべての人が身体で関わる小さな機械との付き合い方から顕著に浮かび上がるハードとソフトのアプリケーションを考える」ことを課題とし、コクヨS&T、資生堂、富士フイルムなど企業のインハウスデザイナーや、深澤氏の事務所 NAOTO FUKASAWA DESIGNのデザイナーらが作品を出展している。入場無料。 開催に際して深澤氏はこのようなコメントを寄せている。 「腕時計が身につける唯一の情報機器だった時代はおわり、スマホは装身具ではないにしても、肌身離さず持ち歩く携帯情報端末として確固たる地位を確立した。スマホはケータイ電話ではない。身体で触れて関わる四角い
1974年、アイルランド生まれのジョン・ジェラードは、本来は軍事用に開発され、現在では主にゲーム産業で用いられている技術、リアルタイム 3D コンピュータ・グラフィックスを駆使し、仮想世界を取り込んだ作品を制作する作家として知られています。主に、地理的に孤絶した場所で稼働している農畜産業の姿を、数千枚の写真からなるヴァーチャル 3D 映像として、時の経過やその他の環境要素と合わせて作品にしています。本展では、大型のプロジェクション作品 Sow Farm (near Libbey, Oklahoma) 2009 と、映像ディスプレイ作品 Sunspot Drawing (Guantanamo City) 2012 の 2 作品が展示されます。Sow Farm では、大量の分娩に従事する雌豚が収容された、大規模ながら目に見えない、アメリカ中西部に実在する農畜産業体が描写されています。畜舎の周囲
『バンクス花譜集』は、ジェームズ・クック(1728-1779)の1768年から約3年に渡る第一回太平洋航海に同行し、植物の採集を行ったジョゼフ・バンクス(1743-1820)が航海の成果を出版すべく準備していた銅版を用いて刷られたものです。本展覧会では、植物学的探究の芸術的成果である『バンクス花譜集』(全743点)の中から厳選された約120点の美しい銅版画を、クックの関連資料や太平洋地域の民族資料などと併せて展示いたします。未知なる植物を追い求めたバンクスのプラント・ハンティングへの情熱や、その冒険旅行に同行した画家シドニー・パーキンソン(1745頃-1771)らの活躍など、クックの探検航海の知られざる一面を発見していただける貴重な機会となることでしょう。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。2015年2月に開催する受賞作品展では、多様な表現形態を含む受賞作品と、功労賞の功績を一堂に展示するとともに、シンポジウムやトークイベント、ワークショップ等の関連イベントを実施します。国内外の多彩なクリエイターやアーティストが集い、現在を代表するメディア芸術作品を体験できる貴重な12日間です。
成田国際空港は2015年4月中旬に、本館とサテライトを結ぶ連絡通路連絡通路を拡張し、乗継ぎまでの時間を過ごす旅行者向けの空間をオープンする。旅行者が日本らしさを感じられるよう、格子・畳・和紙といった日本的なモチーフを取り入れた空間となっており、海外からの旅行者が再び日本を訪れたいと感じられるような魅力ともてなしの空間を提供する。 その空間内に、成田国際空港とTOTOとのコラボレーションにより、日本のトイレの良さを体感できるスペース「GALLERY TOTO」が設置される。TOTOの最新機器を導入した「ギャラリー型トイレ」で、日本のトイレ文化・技術力を世界に発信していくことが狙いだ。スペースのデザインは建築家であるクライン ダイサム アーキテクツ(KDa)が手がける。映像パネルを採用するなどして、上質なアート空間としても楽しむことができる施設とのことだ。 KDaは、伊東豊雄建築設計事務所に在
写真集の果たす役割と歴史における貢献を称え、写真集への総合的理解や関心を高めるため、2012年に設立された「パリフォト-アパチャーファウンデーション・フォトブックアワード」。毎年、有名審査員によって、数百冊の応募作の中から選りすぐられたノミネート作の中から、グランプリが、世界最大の写真フェアであるパリフォトで発表されます。その結果は現在、写真集マーケットを左右するだけのパワーを持つに至っています。本展は、世界から熱い視線を浴びるこの写真賞において2012〜2014年の過去3年間にノミネートされた3部門全95冊が、一堂に会するユニークな展覧会です。また、一部のプリント作品の展示のほか、写真集に関するトークイベントなども開催されます。
Tokyo Art Beat は「アートイベントとライフスタイルの関係性」を調査するため、2014年8月4日〜8月末日まで、アンケート調査を行いました。その結果、221名(うち男性66名、女性155名)の方々から回答を頂きました!お忙しい中、ご協力ありがとうございました! 後編となる今回の結果発表は、皆様の回答から「思い出に残っている体験談」、「Tokyo Art Beatにまつわる体験談」をご紹介します。(回答の内容は一部編集したものもございますのでご了承ください。) アンケート結果 前編はこちら Q. 思い出に残っているアートイベント・美術館・ギャラリーを一つ教えてください。また、よろしければその時の体験談もお聞かせください。 ■「5、6年前にスカイ・ザ・バスハウスで行われた李禹煥(リ ウーファン)の個展を観に訪れました。アートを見始めたばかりでまだ何もわからない頃でしたが、空間を緊張
2008年に上野の森美術館で開催された「井上雄彦 最後のマンガ展」と並ぶほど記録的な動員を続けている「進撃の巨人展」。 『進撃の巨人』と言えば、原作である漫画はコミック累計発行部数4200万部を超え、アニメ化や実写映画化も進行している説明不要の超人気作品だ。 開催前から“自主規制”ポスターが波紋を呼び、実際に展示を観た人からの評価も高いこの展示。大勢の人たちが長蛇の列を作り続ける理由とは一体?今回、「進撃の巨人展」の空間演出の企画・デザイン・施工を担当した乃村工藝社のデザイナー山田竜太氏から、展示の裏側を紹介してもらった。 オープニングから強制的に世界観に引き込む! 真っ暗の空間の中、巨人たちが迫ってくる 展示のオープニングは「光と音の全身体感シアター」。薄暗い部屋の中にはスクリーンが設けられており、調査兵団の服装をした女性がアナウンスを始める。ここは《ウォール・トーキョー》と呼ばれる壁の
マイク・エーブルソン、アルヴァロ・カタラン・デ・オコン、 ダグラス・クープランド、クリスティン・メンデルツマ、フィクスパーツ 他 20世紀後半の情報革命以降、世界の距離はますます短くなり、私たちの生活や日々の意識は大きな変化の時を迎えています。知識や手法が高速で更新される一方、社会の不均衡や倫理、価値観を問い直す機会も増えています。こうした時代に大切なのは、それぞれに考え、動き、確かに伝えること。あるいは地球上の各地で起きていることを少しでも共有しようとする姿勢ではないでしょうか。本展では「活動のデザイン」と題し、手にとることのできるものづくりにあえて限定せず、社会が抱える課題を読み解き、問題を解決しようとする意志や活動に目を向けます。80歳の女性が1950年代から編み続けて来た500枚を超えるセーターや、幼少期の記憶をデザインのインスピレーションとして開発された地雷撤去装置、「修復と改
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