あなたの一票で日本の火星探査計画が決まるかも--。東京都文京区の東京大学総合研究博物館で24日から始まる「火星 ウソカラデタマコト」展で、研究者らが構想する次期火星探査計画4案の人気投票が行われる。結果は今後の議論の参考にする。計画立案に一般市民の意見を反映させるのは、日本の宇宙開発では初の試みだ。 次期火星探査計画は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)内の研究会で検討が進んでいる。周回機による大気などの観測のほか、探査車による表面の地質調査(A案)▽探査車による表面での生命探査(B案)▽大気中での試料採取と帰還(C案)▽複数の着陸機による地下探査(D案)--が軸だ。打ち上げ目標は20年。 同展では、探査車の試作機や火星表面の三次元コンピューターグラフィックス動画、火星から飛来した隕石(いんせき)などを使って4案を紹介。来場者に支持する案を投票してもらうほか、探査方法のアイデアなども募集する