洗脳と言えば、被験者を椅子に座らせて、何かを繰り返し見つめさせつつ、偽の考えを吹き込むといった場面を思い浮かべるかもしれない。これはフィクションにありがちな設定だが、現実はもっと恐ろしい。実際の洗脳は自分が操作されつつあることすら知らないままに洗脳されてしまうからだ。 洗脳とは、ある人物に対して系統的な圧力を用い、またときには力を行使することで通常なら信じないような考えを信じさせることである。 選挙の候補者、マーケティング企業、さらに非営利団体までが巧妙な手法を用いて日々私たちを洗脳しようとしている。ここで紹介するのは、私たちが日頃から受けている洗脳についてだ。何か理性的な判断をする際はそれが洗脳の結果ではないのか、立ち止まって考えてみるといいだろう。