緊張しない人などいない。人間は誰だって、「緊張しい」なのだ。 でも、緊張していないように見せることは誰にでもできる。 そして、いくつかの心理テクニックを使えば、緊張や不安をずいぶんと減らすことだって可能だ。 内心は、心臓が口から飛び出るほどドキドキしていても、それを偽装して何ともないように「演技」さえできれば、現実には何の問題もないのだ。 (「はじめに」より) 心理学者/立正大学客員教授としての立場を軸にそう主張するのは、『人前で緊張しない人はウラで「ズルいこと」やっていた』(内藤誼人著、大和書房)の著者。そして注目したいのは、ここで引き合いに出されている「緊張」に関してのある研究結果です。 ボストン大学のマイケル・チュゲイドは、人前でスピーチするといった緊張度の高い行動をするときにも、肝っ玉の大きな人が、どうして平然としていられるのかについて調べてみたことがある。 すると、彼らも、不安や