ヨルダン・アンマン(CNN) ロシアとシリア反体制派との間でこのほど、シリア南部ダルアーにおける一時的な停戦合意が成立した。シリア南西部では情勢が急速に悪化しており、政権側の攻勢が強まるなかで、少なくとも33万人が自宅からの退避を強いられているが、こうした人々にとっては、今回の停戦合意は状況の改善につながる可能性がある。 ロシアと米国は今月16日に首脳会談を実施する予定だが、今回の停戦合意の動きは、ロシアのプーチン大統領の立場をより強くする可能性がある。首脳会談ではシリア情勢について話し合われる見通し。 ロシア当局者とシリアの反体制派による停戦合意を受けて、シリア軍が一部支配地域から撤退し、反体制派の「シリア自由軍」が争っている4つの街を取り返すことになる。 停戦合意は、民間人に帰宅を促す最初の一歩となりそうだ。しかし、戦闘は激しく、停戦合意がカバーする範囲は広くない。 人道的危機が迫って