デンマークのリーベでは、さまざまなものをかたどった像が製造されていた。(MUSEUM OF SOUTHWEST JUTLAND, CC-BY-SA) デンマークをはじめ、イギリスやロシアなどの各地で、それぞれ何十個も発見されてきたバイキング時代の武装した女性の像は、殺された戦士を死後の世界に運ぶ北欧神話の女性戦士、ワルキューレだと考えられてきた。 しかし、その小さなアミュレット(お守り)あるいはペンダントは、バイキングの祭りや儀式で中心的な役割を果たした実在の女性たちを表したものだとする説が、8月5日付けで学術誌「Medieval Archaeology」に発表された。さらに、これらは儀式用具一式の一部であり、バイキング時代のヨーロッパにおける男女の役割が、考えられていたよりも複雑だったことを示唆しているという。 謎めいたその古代のブロンズ像は、長さ数センチの長髪の女性で、多くの場合、紋章