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ブックマーク / fujipon.hatenadiary.com (27)

  • 【読書感想】高校生ワーキングプア ――「見えない貧困」の真実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    高校生ワーキングプア ――「見えない貧困」の真実 (新潮文庫) 作者:NHKスペシャル取材班発売日: 2020/10/28メディア: 文庫 Kindle版もあります。 高校生ワーキングプア―「見えない貧困」の真実―(新潮文庫) 作者:NHKスペシャル取材班発売日: 2020/10/28メディア: Kindle版 内容(「BOOK」データベースより) 「弟や妹には、普通の暮らしをさせたいんです」「もう嫌や。金、降ってこーい」スマホを持つ一見普通の高校生が、親に代わって毎日家事をこなす。家計を支えるためにダブルワークをする。進学費用として奨学金という借金を背負う。彼らのSOSはなぜ見過ごされてしまうのか?働かなければ学べない高校生の声を集め、この国の隠れた貧困層の実態を浮かび上がらせた切実なルポルタージュ。 お金って、あるところにはあるものだなあ、と、新型コロナ禍のなかでも上がり続ける日経平均

    【読書感想】高校生ワーキングプア ――「見えない貧困」の真実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【映画感想】天気の子 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    あらすじ 高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。 www.tenkinoko.com 「天気の子Blu-rayスタンダード・エディション 発売日: 2020/05/27メディア: Blu-ray 2019年、映画館での15作目。 平日の朝の回で、観客は50人くらいでした。 上映前に、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の予告が流れてきました。2020年6月公開予定、か……僕はそれまで生きていられるのだろうか、そもそも、これで当に終わるのだろうか…… その2時間後、『天気の子』を観終えて、僕は思ったのです。 「ああ、『天気の子』は、『エヴァンゲリオン新劇場版』よりも先に、『エヴァンゲリオン』を終わらせてしまったな……

    【映画感想】天気の子 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】教養としての「ローマ史」の読み方 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    教養としての「ローマ史」の読み方 作者: 村凌二出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2018/03/20メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 教養としての「ローマ史」の読み方 作者: 村凌二出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2018/04/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 なぜ、ローマは帝国になり得たのか。なぜ、ローマ帝国は滅びたのか。 王政から共和政を経て帝政へ、多神教世界帝国から一神教世界帝国へ。古代ローマ史研究の第一人者が、長きにわたって古代を生き延びたローマの歴史とその新しい「読み方」を語り尽くす。 建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。ありとあらゆることを経験したローマの長い歴史は、現代を考える上での大きな羅針盤となり、混迷する現代を

    【読書感想】教養としての「ローマ史」の読み方 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】『ロードス島戦記』とその時代 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    東大・角川レクチャーシリーズ 00 『ロードス島戦記』とその時代 黎明期角川メディアミックス証言集 作者: 安田均,水野良,マーク・スタインバーグ,大塚英志,谷島貫太,滝浪佑紀出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/03/31メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見る 内容紹介 TRPGプレイヤーによる「リプレイ集」ともいうべき貴重な証言集! 『ロードス島戦記』の作家水野良、創作集団代表安田均、編集の吉田隆、野崎岳彦らのインタビューによって明らかになる、TPRGとメディアミックスの実態がここに。『ロードス島戦記』関連年表も収載。 この、2014年の夏に東京大学大学院情報学環・角川文化振興財団メディア・コンテンツ研究寄付講座主催のサマープログラム内で行われた公開ヒアリング(第2部)とその事前リサーチとして行われたインタビュー(第1部)によって構成されています。

    【読書感想】『ロードス島戦記』とその時代 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】入門 東南アジア近現代史 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書) 作者: 岩崎育夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/01/18メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る Kindle版もあります。 入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書) 作者: 岩崎育夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/01/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 6億4000万人の巨大市場の「いま」がわかる決定版!近代都市シンガポールの高層ビル、ベトナムやタイを流れるメコン川、ボルネオ島のジャングル―、日と深い関係を持つ地域の「多様性の中の統一」を読む! 東南アジアという地域は人口が多く、日からは比較的行きやすい海外ではあるんですよね。 僕もバリ島に一度行ったことがあります。 そんな東南アジアなのですが、世界史の授業で、東南アジ

  • 【読書感想】地球を「売り物」にする人たち ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    地球を「売り物」にする人たち――異常気象がもたらす不都合な「現実」 作者: マッケンジー・ファンク,柴田裕之出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/03/11メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る Kindle版もあります。 地球を「売り物」にする人たち 作者: マッケンジー・ファンク出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/03/21メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 「北極が解ければ、もっと儲かる」 氷の下の資源争奪戦に明け暮れる石油メジャー、水と農地を買い漁るウォール街のハゲタカ、「雪」を売り歩くイスラエルベンチャー、治水テクノロジーを「沈む島国」に売り込むオランダ、天候支配で一攫千金を目論む科学者たち……。 日人だけが知らない地球温暖化ビジネスの実態とは? ニューヨーカー、ウォール・ストリート・ジ

    【読書感想】地球を「売り物」にする人たち ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】西郷隆盛伝説の虚実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    西郷隆盛伝説の虚実 作者: 安藤優一郎出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2014/05/22メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 傑出したリーダーシップが、いまも待望される理由とは? 日に危機が訪れるたびにわき起こるリーダー待望論。西郷隆盛という不世出の英傑にまつわる伝説の真相に迫り、その集団心理のあやうさに一石を投じる異色の歴史読み物。 幕末維新最大の功臣にして、日最後の内戦で散った明治の賊臣。豪傑肌で、もの言わぬ英傑ゆえに数々の伝説が生まれ、近代日をつくった名も無き人たちが生きたもうひとつの歴史が消えてしまった……。 文より抜粋―― 西郷の人格は様々に憶測されることとなった。西郷が胸中を明かさないため、神秘性がいやが上にも増したと言えなくもない。死後は維新最大の功臣から賊臣になる劇的な人生に加え、判官びいきの傾向が強い日人の気風も相

    【読書感想】西郷隆盛伝説の虚実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】SFを実現する 3Dプリンタの想像力 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書) 作者: 田中浩也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/05/16メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る Kindle版もあります。 SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書) 作者: 田中浩也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/06/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 「情報処理」から「物質変換」へ おどろきの未来はもう始まっている! 私は「3Dプリンタで何がつくれるのですか」という質問をよく受けるのですが、 そのたびに「ワープロで何が書けるのですか」や 「ピアノで何が弾けるのですか」という質問と同じような奇妙さを感じてしまいます。 3Dプリンタをはじめとするデジタル工作機械は、 既存の何かを効率化したり、つくりだしたりするツールというよりも

    【読書感想】SFを実現する 3Dプリンタの想像力 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    nagaichi
    nagaichi 2014/07/16
    とりあえず宇宙開発のために人を送り込む必要が減るなあと。衛星や小惑星に3Dプリンタ工場を置いて、資源採掘機械や太陽光パネルや自己拡張するAIを生産させるの。月は無人な夜の女王国になるSF未来。
  • 【読書感想】タブーすぎるトンデモ本の世界 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    タブーすぎるトンデモの世界 作者: と学会出版社/メーカー: サイゾー発売日: 2013/08/09メディア: 単行この商品を含むブログ (6件) を見る 内容紹介 天皇の霊言からキリスト教と浣腸、品添加物やオスプレイ、人権啓発アニメや放射能デマ、在特会、君が代、サンカやフリーメイソン、慎太郎閣下の問題作まで、「豪華」なトンデモ世界を堪能ください! 第1章 皇室・神様・新宗教等にまつわるトンデモ 第2章 右翼・左翼・任侠・人権問題等を扱ったトンデモ作品 第3章 医療とを扱ったトンデモ 第4章 政治・時事・差別問題を扱ったトンデモ映画 第5章 芸能界・文壇・オカルトのトンデモ<コラム> ・皇室をめぐるトンデモ説 ・嫌韓レイシストたちの奇妙な世界 ・オススメのサンカ ・トンデモ放射能デマの世界 ・猟奇と佐藤春夫――昭和5年のタブー ・フリーメイソン・おススメ50連発 久々

    【読書感想】タブーすぎるトンデモ本の世界 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    nagaichi
    nagaichi 2013/11/22
    と学会本は免疫として一定有効じゃないかと、俺は思っている。
  • 風立ちぬ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    風立ちぬ サウンドトラック アーティスト: 久石譲,読売日交響楽団出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ発売日: 2013/07/17メディア: CDこの商品を含むブログ (48件) を見る あらすじ: 大正から昭和にかけての日戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが…… 参考リンク:映画『風立ちぬ』公式サイト 2013年20目。 金曜日の18時台の回を鑑賞。 観客は50人くらいでした。 次の回のレイトショーは、かなり賑わっていた模様。 ネット上で僕が信頼している人たちは軒並み高評価で、かなり楽しみにしていた作品です。 この映画、実際に観るまで

    風立ちぬ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】(株)貧困大国アメリカ - 琥珀色の戯言

    (株)貧困大国アメリカ (岩波新書) 作者: 堤未果出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/28メディア: 新書この商品を含むブログ (47件) を見る 内容紹介 1% vs 99%の構図が世界に広がる中、元のアメリカでは驚愕の事態が進行中。それは人々の卓、街、政治、司法、メディア、人々の暮らしを、音もなくじわじわと蝕んでゆく。あらゆるものが巨大企業にのまれ、株式会社化が加速する世界、果たして国民は主権を取り戻せるのか!? 日の近未来を予言する、大反響シリーズ待望の完結編。 堤未果さんの『貧困大陸アメリカ』シリーズの最新作(完結編だそうです)。 この新書を読んでいる途中で、「あーはいはい、そんな感じだよなー」と、特に驚くことすらなく、読み流している自分に気づき、愕然としました。 シリーズの第1作『貧困大陸アメリカ』を読んだときには、「自由の国」で行われている、「貧困

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  • 【読書感想】結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    結局、日のアニメ、マンガは儲かっているのか (ディスカヴァー携書) 作者: 板越ジョージ出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2013/04/13メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 内容紹介 「MANGA」が世界共通語として使われ、 アメリカやヨーロッパでは、アニメのコスプレが日文化として人気を集めているという。 しかし、日のアニメ、マンガは当に産業として成り立っているのだろうか? 作品の、芸術としての評価と、ビジネスとしての評価は別物である。 「クールジャパン」と胸をはる日人だが、 実は、世界で儲かるコンテンツを確立しえていないのだ。 作品がすばらしいのは、ディレクター(作家)の才能。 作品が売れるのは、プロデューサー(統括管理者)の才能だといえる。 日はディレクター大国であり、アメリカはプロデューサー大国なのである。 アニメ、マン

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  • 【読書感想】第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日本 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日(祥伝社新書296) 作者: 樋口雄彦出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2012/10/01メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 内容説明 徳川家達は、大政奉還の4年前(文久3年)に生まれ、太平洋戦争の前年(昭和15年)に亡くなった。 その76年の生涯は、日近代史とそっくり重なる。 最後の将軍・慶喜から徳川宗家を4歳で継ぎ、貴族院議長を30年間つとめ、その間、組閣の大命も下った。 ワシントン会議の全権委員となり、軍縮問題に取り組み、右翼に命を狙われたこともあった。 前政権の頭首を継承しながら、新政府のもとでも存在感を発揮しえたのはなぜか。 その稀有な生涯と、それを許容した日という国の謎に迫る。 「徳川宗家の第十六代 徳川家達」という名前を御存知でしょうか? 僕は「孔明が死んでしまったあとの『三国志』」とか、鎌倉幕府の4代目

    【読書感想】第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日本 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 (宝島社新書) 作者: やまもといちろう,中川淳一郎,安田浩一出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2013/01/26メディア: 新書購入: 4人 クリック: 44回この商品を含むブログ (14件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) インターネット上で過激な発言を繰り返し、ついにはフジテレビや提供スポンサー企業に対してデモを行い、現実世界でも影響を持ち始めている「ネット右翼」。反韓、反マスコミ、反エリート…“愛国”“憂国”を唱える彼らの論調は、一見、非常に論理的な意見に見えるが、実は矛盾に満ちている。一体、ネット右翼はどのような人々が中心で、どのような生活を送ってきたことで、そのような考え方をするようになったのか。ネット右翼の「誤解」や「妄想」、はたまた「論理の矛盾」を具体的に挙げつつ、彼らのホンネがどこにあるのかを、ネットジャーナリズムの

    【読書感想】ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 海洋堂は「ブラック企業」なのだろうか? - 琥珀色の戯言

    参考リンク:オタクを超えた精巧さ!大英博物館も認める技術集団:海洋堂社長 宮脇 修一(みやわき・しゅういち)氏(テレビ東京『カンブリア宮殿』2012年9月27日放送分) 海洋堂のフィギュアは僕も大好きなので、この番組、興味深く観ました。 (番組の概略は、上の「参考リンク」のページを見ていただければわかると思います) 僕はこの回を見ながら、海洋堂は「ブラック企業」なのだろうか?と、ずっと考えていたんですよね。 村上隆さんが海洋堂を「オタクのハプスブルグ家」と評していたのには笑ってしまったのですけど、海洋堂というのは、1軒の模型店に集まってきたマニアたちがつくってきた会社なのだそうです。 既存のモデルに飽き足らなくなったマニアたちが、「自分で自分を満足させられるモデルをつくる」ことからはじまり、同好の士たちが次第に集まってきて、いまの形になったのです。 いまでもマーケティングはせず、「他社より

    海洋堂は「ブラック企業」なのだろうか? - 琥珀色の戯言
    nagaichi
    nagaichi 2012/09/30
    テレビが真実の全部を映しているかという問題はとりあえず措くとして、真に労働の疎外の存在しない職場であるなら、「ブラック企業」と定義しないもありかと。ただ現状は労働法規の遵守の外形で判断するしかない。
  • イジメと「と学会」 - 琥珀色の戯言

    参考リンク(1):山弘のSF秘密基地BLOG:世の中にはこんなにも異常者が多い、という話 この山弘さんのエントリに対して、「と学会」だって、「無知な人たちを『トンデモさん』としてさらし者にして、いじめてきたようなものじゃないか」という反応があって、僕はなんだかすごくモヤモヤしてしまいました。 参考リンク(2):『と学会』(Wikipedia) 『トンデモの世界』が上梓されたとき、僕はこのを半分笑い、半分ゾッとしながら読みました。 世界は、こんなにも疑似科学に満ちているのか、と。 当時はネットも今みたいに普及してはおらず、情報の伝達速度そのものも遅かったのですが、「疑似科学」は少なからず存在していましたし、それがウソかどうかを検証する手段って、僕にはなかったんですよね。 『ノストラダムスの大預言』が、いいかげんなでっち上げだというのを知ったのも「と学会」のおかげです。 もうちょっと早

    イジメと「と学会」 - 琥珀色の戯言
    nagaichi
    nagaichi 2012/08/23
    と学会の一連の本は、活字になったものをそのまま信じちゃう若い層には一定有効な免疫だと思うよ。過大評価もまた危険。
  • 弱者の居場所がない社会 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書) 作者: 阿部彩出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/16メディア: 新書購入: 3人 クリック: 87回この商品を含むブログ (24件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) これらの「小さな社会」は、人が他者とつながり、お互いの存在価値を認め、そこにいるのが当然であると認められた場所である。これが「包摂されること」であり、社会に包摂されることは、衣住やその他もろもろの生活水準の保障のためだけに大切なのではなく、包摂されること自体が人間にとって非常に重要となる。「つながり」「役割」「居場所」から考える貧困問題の新しい入門書。 『子どもの貧困』の阿部彩さんが、大人も含めての「いまの貧困問題」について書かれた新書。 まさに「貧困問題の入門書」です。 この新書のなかで、イギリスのノッティンガム大学医学部

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  • 『虚構新聞』とネットリテラシーの限界 - 琥珀色の戯言

    参考リンク:橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化(虚構新聞) 『虚構新聞』のこの記事とその後のさまざまな反応について、考えたことをつらつらと。 僕はネット歴10年以上で、『虚構新聞』というサイトもよく読んでいたので、これが「ネタ」であることはすぐに理解できました。 「ああ、いつもの『虚構新聞』だねえ、はいはい。そういえば、10年くらい前に大学の後輩が、「自分のホームページをつくる実習」っていうのをやらされたって言っていたなあ。いまの世の中だと、ネットリテラシーとやらを鍛えるために、『twitter実習』(とりあえずアカウントをとって、1週間くらい全員にtwitterをやらせてみる)なんてのもアリなんじゃないかなあ、なんて思いつつ、読み流してしまったんですよね。 まさか、この記事がこんなに話題になるなんて、橋下市長関連の話題は、なんかすごくデリケートなんだなあ、と。 それにしても、「

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  • アメリカの銃乱射事件の「加害者家族への手紙」 - 琥珀色の戯言

    以前別のところで書いたものを、一部書き直しています。 『加害者家族』(鈴木伸元著・幻冬舎新書)という新書で紹介されていた話です。 加害者家族 (幻冬舎新書 す 4-2) 作者: 鈴木伸元出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/11/27メディア: 新書購入: 12人 クリック: 200回この商品を含むブログ (25件) を見る FBI連邦捜査局によると、日に比べて格段に犯罪発生率が高いアメリカでは1年間の犯罪認知件数は1156件に上っている。そのうち殺人・強姦・強盗・暴行などの凶悪・暴力犯罪は139万件であり、日の7万件に比べると、人口比を考慮しても圧倒的な多さである。 犯罪が多発しているアメリカで、加害者家族に対して社会はどのように向き合っているのか。次に挙げるのは、にわかには信じがたい事例である。 1998年にアーカンソー州の高校で銃乱射事件が起きた際、高校のキャンパス内で発

    アメリカの銃乱射事件の「加害者家族への手紙」 - 琥珀色の戯言
    nagaichi
    nagaichi 2012/03/01
    この事例を理想化する必要はないし、日本的な「社会的制裁」の全てを否定するつもりもないが、加害者の罪に加害者家族を連座させない最低限の分別は持てればいいと思う。
  • 『スマイリーキクチ事件』から、何も学ぶことができなかった人々へ - 琥珀色の戯言

    参考リンク:「虚偽報道による名誉毀損」で産経新聞社と同社記者を提訴しました(辻元清美:BLOGOS) 僕は辻元さんの目立ちたがりのところが好きになれないし、他人に対しては強い言葉で批判するものの、自分に対して甘いところ、そして、これまで政治の世界でみせてきた信条については嫌いです。 しかしながら、この記事の最後の「意見」は、あまりにも酷すぎる。 「お前はそういう人間だから、嘘を新聞に書かれても仕方がない。お前が反省しろ」とか、「その記事、15年前に何かで読んだ記憶が確実にある(でも手元にはない)」とか、「火のないところに煙は立たない」とか。 もうね、あえて言わせてもらいます。 マスコミの虚偽報道を告発している人間が嫌いな辻元さんだからといって、わざわざ「意見」のところに辻元さんの悪口を書いて「自分は国のために尽くしている」なんて思っている連中って、あまりにも愚かすぎる。 たしかに、「公人

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