世界で最も平和な国はアイスランドで、日本は3番目。最下位はソマリア――。国際民間シンクタンク「経済・平和研究所」(本部・シドニー)が発表した2011年版の「世界平和指数(GPI)」の評価だ。 GPIは、世界153の国と地域を対象に、犯罪発生率や政治の安定、近隣国との関係、人権状況など、平和な社会の実現に必要な23の指標を総合評価した指数。同研究所などが、07年から公表している。 上位5カ国はアイスランド、ニュージーランド、日本、デンマーク、チェコの順。日本は2年連続3位で「他国に比べて犯罪が少なく、テロが起きる可能性も少ない」と治安面は高評価だったが、不安定な政治状況や中国や北朝鮮との緊張がマイナスとされた。3月には東日本大震災が起きたが、GPIの指標には自然災害の影響は含まれていない。日本以外にG8でベスト10入りしたのは、カナダの8位だった。