前回私は、ホリエモンの錬金術のカラクリ、つまり、ホリエモンの莫大な資産とされている持株の価値増殖のメカニズムを明らかにしました。 それは、単価の低いものに、単価の高いものを加えていき、ゴチャまぜにして単純に平均すれば、当初の単価の低いものの評価が自動的にアップするというだけのことで、私は仮に、「平均原価法による富の移転」と名づけました。 そこでこのゴマカシの富の移転の構図を念頭において、絵図師(えずし)ホリエモンの想定している究極の絵図(えず)を“想定”してみます。 堀江さんは、ライブドアという会社をどんどん大きくしてきました。しかし、利益を伴った事業が拡大してきた訳ではありません。やみくもに買収とか合併を繰り返して、連結決算の上からはいかにも急成長している企業グループのように見せかけているだけです。 このような急成長企業という装いをした上で行なってきたのが、カタギの企業人であれば