4月14日、全国一斉に「SIMPURE L」がリリースされた。韓LG電子が初めて開発したFOMA端末であり、また価格を抑えたSIMPUREシリーズの第1号という記念碑的な端末だが、完成までには日韓それぞれのスタッフの苦労があったようだ。 左から、ドコモのプロダクト部グローバル技術企画担当 渋谷大介氏、LG電子の情報通信事業本部 安長石常務、LG電子東京デザイン分所の分所長 崔晋海氏 開発に携わったNTTドコモとLG電子の社員に、互いの印象も交えて開発までの道のりを話してもらった。 ドコモが驚いたLGのスピード感 LG電子常務の安長石氏は、SIMPURE Lの開発が決まったのは2004年のことだと振り返る。LG電子は既に家電分野で日本市場への参入を果たしていたが、ブランド的にはまだまだ弱かった。そこで携帯分野でも参入して、W-CDMAのマーケットで戦ってみたい――という思いがあったという。