人は 『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、「ラジニーシ教団」のドキュメンタリーから見る、昨今の政治議論の類似について語る! * * * Netflixで先日公開された、1980年代にアメリカで注目された「ラジニーシ教団」を追った長編ドキュメンタリー『ワイルド・ワイルド・カントリー』は実に面白い作品でした。 インド人宗教家バグワン・シュリ・ラジニーシが米オレゴン州の田舎に多くの人間を集めて"理想郷"を建設し、自治権を握ろうとした経緯や、教団と地元住民らとの激しい軋轢(あつれき)の末にバイオテロや殺人未遂といった犯罪行為がエスカレートしていく様子を、当時の記録映像と関係者の現在の証言を交えて描いていきます。 作品は1981年、バグワンと信者らがオレゴン州の小さな町に「ラジニーシプーラム」という宗教コ