大学入試センター試験を難易度別の二種類にする検討が始まるらしい。 事業仕分けでも取り上げられた独立行政法人「大学入試センター」の起死回生の業務拡張なのかもしれないが、「センター試験簡易版」の導入検討は、日本の高等教育制度の失敗を端的に示すものだろう。 asahi.com(朝日新聞社):センター入試、難易度別に2種類 16年導入を検討 - 教育 センター試験は、国公立大学共通第1次学力試験として行われていた試験であり、その後、大学共通第1次学力試験へと名前を変え、現在のセンター試験へと変わってきたという背景がある。 センター試験(WikiPedia) 要するに”国の高等教育機関”への進学への登竜門であり、そのための学力試験なのである。 高等教育の現状 わかっている話ではあるけども敢えて書くと、日本の教育では”中学校”までが義務教育となっている。つまりは”高校”や”大学”といった高校以降の高等