ブックマーク / blog.tinect.jp (420)

  • 経営方針に「心を込めて」というフレーズを入れてはいけない。

    「心を込めて仕込み中!」 居酒屋さんなど準備中の立て看板で、最近見かけるフレーズのひとつだ。 お客さんを想い、誠実に串打ちをしているのだろうか。 そんな光景が目に浮かぶので、「準備中」というお知らせよりもずっと気持ちよく心に響く。 そんなこともあるのだろう。 「心を込めて 社訓」でgoogle検索をしてみると、とても多くの企業がこの“心を込めて”というフレーズを経営方針に取り入れていることがわかる。 「心を込めて接客しましょう」 「心を込めて作りましょう」 「心を込めて人と社会に尽くしましょう」 そんなニュアンスの社訓が数多くヒットする。 そのためきっと多くの人が日々、「心を込めて」仕事に取り組んでいるのではないだろうか。 しかしこの「心を込めて」という言葉。 実はこれこそが、間違った仕事を生み出す元凶ではないのか。 さらに言えば、従業員の心を壊し、組織を破綻させかねない危険なフレーズとす

    経営方針に「心を込めて」というフレーズを入れてはいけない。
    nakao312
    nakao312 2024/06/18
  • 「知識の扱い方の初歩」を学んだときの話。

    つい先日の「解決法の「とっかかり」をなんとなく把握しておくことが大事だという話」を読んで、思い出したことがあるので、忘れないうちに、ここに言語化しておく。 * 初めて「人類の知識の膨大さ」に触れたのは、大学の研究室で、論文を読んで発表をするという、単純なタスクを与えられたときのことだった。 それまでは、論文1つを読んで、その発表をするなんて、とんでもなく簡単なことだと思っていた。 しかし予想は甘かった。 開始15分で、途方に暮れ、「これはとんでもなく時間がかかる作業だ」と気づいた。 というのも、一つの論文の内容を正確に把握し、その研究の意義を完全に理解しようとすると、その研究の背景となる論文や、先行研究を読まねばならない。 結局、1つの論文を発表するためには、その他に5つも10も、他の論文を読む羽目になる。 予想の5倍、10倍の時間がかかる作業を延々と繰り返し、ようやく発表にこぎつけること

    「知識の扱い方の初歩」を学んだときの話。
    nakao312
    nakao312 2024/04/18
  • 解決法の「とっかかり」をなんとなく把握しておくことが大事だという話

    この記事で書きたいことは、以下のような内容です。 ・昔SEの先輩に、「技術の詳細に通じていなくても、「そういう技術、そういう解決法がある」ということを把握しているだけで十分役立つ」と教わりました ・エンジニアの能力を測る尺度の一つとして、「課題」「問題」に対するアプローチをどれだけ思いつけるか、というものがあると思います ・「こういうやり方があった筈だ」「こういうアプローチが出来る筈だ」ということがなんとなくでも分かっていれば、それをとっかかりに調べることが出来ます ・その「そういう解決法があるということはなんとなく分かる」という状態を広げる為に、基盤技術に関する知識が重要です ・これは、生成AIに色々聞けるようになった今でも変わらないというか、むしろ昔以上に「とっかかり」の重要性が増しているような気がします ・「引き出しを増やす」という視点での勉強と、それを活かす為の基礎の重要性を、新人

    解決法の「とっかかり」をなんとなく把握しておくことが大事だという話
    nakao312
    nakao312 2024/04/17
  • 友人の葬儀に参列してきた。

    これはもしかすると、身内すらも知らない秘密に、わたしだけが勘づいたのではないか。なぜなら、その場にいる全員が誰一人として、渦中の二人を観察していないからだ。 そして、もう二度と会うことも触れることも叶わない……そんな現実に直面したとき、こぼれ落ちる涙と共に見せた真実を、わたしは見逃さなかった。 美人薄命 常識を無視した生活を送っていると、ある日突然、右往左往しなければならない時がくる。その典型が「葬式」である。 いわゆる冠婚葬祭の場面では、日人にとって最低限のマナーがあり、中でも葬式に関しては、非常識な振る舞いは絶対的にNGだ。 そんな常識を試される場に参上するにあたり、身なりから不祝儀袋の書き方、はたまた焼香の作法について、どれをとっても自信満々に遂行できるツワモノが、この世にどのくらい存在するのだろうか。 当然ながらわたしは、常識ある友人に教えを請うたりネット検索したりしながら、手探

    友人の葬儀に参列してきた。
    nakao312
    nakao312 2024/04/17
  • ほとんどの人は他人の意見に全く興味がない。

    「ライターになりたいけど、どうすればいいですか?」 と、相談を受けたことがある。 しかしライターは「なる」ものではない。「やる」ものだ。そこに誰の許可も必要ない。 質的には何かしら文章を書いて、公開すればだれでもライターを名乗れる。 そこで、「書けば、ライターを名乗ることができます」と回答した。 すると彼は「仕事を取るにはどうしたらいいでしょう」と言う。 確かに、お客さんを捕まえて仕事を出してもらうには、書くこととは全く別のスキルが求められる。 そこで、「メディアを探して売り込む方法がわからない、ということでしょうか?」と尋ねた。 しかしそこで彼は首を振った。 営業や売り込みが苦手で、それはしたくないのだという。 しかも実績がないので、どうせ断られるだろう、と言うのだ。 しかし、そういうことは、やってみないとわからないはずだ。 「書いたものをブログなどで公開していれば、実績にできますし、

    ほとんどの人は他人の意見に全く興味がない。
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    nakao312 2024/04/11
  • 教えてもらうために、できる人に対して「本気で下手にでる」ことにした話。

    かつて在籍していた会社には、優秀な人がゴロゴロいた。 会社では、顧客にアンケートを取っていたので「どのくらい優秀か」は数値ではっきりと示された。 優秀な人は、明らかに顧客の満足度が高く、プロジェクトの継続率も高い。 おまけにマネジャー以上になると、営業の数字もはっきりと出る。 特に受注率は重要で、優秀な人は明らかに提案を出してからの受注率が高かった。 そんな人に対して、私は「すごいなあ」という気持ちと、「悔しい」と言う気持ち、両方があり、どちらかというと「悔しい」が勝っていたように思う。 だから、彼らの実力をそのまま認めることができなかった。 もっと具体的に言えば「彼らは運が良い」「実力的にはそう変わらない」のだと自分を納得させ、彼らから学ぼうとしなかった。 教えを乞う事もしなかったし、「同行させてくれ」と頼みに行くこともしなかった。 それは「負けたような気になるから」だ。 * しかし、そ

    教えてもらうために、できる人に対して「本気で下手にでる」ことにした話。
    nakao312
    nakao312 2024/03/05
  • 「恥知らず」の生態について。

    かつて筆者の知人には、「ナンパ師」が3人いた。 ビジュアルはそれぞれ、丸刈りの懲役ヅラ、キン消し体型の山男、絶対売れないビジュアルバンドのボーカル、という風体だ。 正直言って到底モテそうには思えないのだが、彼らの身の回りには常に異性の姿が見え隠れしていた。 これは一体、どういうことなのか。 自分なりに理由を分析して気づいたのは、彼らには「恥を知らない」という共通点があることだ。 100人にアタックして断られても、羞恥を覚えるどころか何ら心に痛みを感じない。 それどころか、101人目がOKしてくれるかも知れないしとばかりに街角で突撃を繰り返す。 そんなのみっともないと思えるなら、それはあなたが正常な感覚の持ち主である証拠。 だが、ことナンパに関しては、恥も外見も関係ないタイプに一定のメリットがあるのは事実のように思われる(迷惑なので消えて欲しいが)。 さて、問題は仕事の世界。 前述のナンパ師

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    nakao312
    nakao312 2024/01/11
  • いい大人なのだから、自分のことは、自分でなんとかしなければいけない。

    月に一度、精神科のクリニックに通院している。 先日、わたしは久々に弱った状態で主治医に会った。 その時、主治医が驚きの一言を放った。 それがどういう意味なのかわかるようなわからないような気持ちでいたが、その真髄がハッキリわかる出来事があった。 久々に涙が出た。 基わたしは病状をうまく管理できるようになってきたので、最近は症状が極端に変化するということはない。 季節の変わり目や天候に体調を大きく左右されがちだが、「そういうもの」として付き合っている。 だから、診察と言っても数分で終わる。 しかし先日。 天候が不安定な時期にもかかわらず予定を詰め込みすぎたためか。 「ちょっと、もう限界です」 と診察室で言ってしまった。 これは、うまく調整できなかった自分が悪いといえば悪い。 「体がきつい」ことはしょっちゅうでも、 「々とする」レベルまでちょっと無理をしてしまった。 誰が見ても分かるような顔

    いい大人なのだから、自分のことは、自分でなんとかしなければいけない。
    nakao312
    nakao312 2023/12/12
  • 他人に興味がない人は、仕事できないよ、という話を聞かされたことがある。

    昔、「仕事の心得」について、ワークショップをしてくれた先輩がいた。 その最初の問いはこうだった。 『仕事とは何か。』 難しい問いだと思ったが、しばらくして、一人の同僚が言った。 『顧客にサービスを提供することです。』 すると先輩は言った。 『それは現代の「商売」の定義かな。石器時代の共同体には顧客もサービスもなかったが、仕事はあった。』 なるほど、と思った。 確かに仕事とはもうすこし範囲の広いものかもしれない。 もう一人の同僚が、それを受けて口を開いた。 『辞書的に言えば、生きるための作業、というイメージでしょうか。』 先輩は言った。 『悪くないけど、抽象的すぎる。その定義だと、事なども含まれてしまうのでは?』 誰も正解にたどり着けず、先輩は口を開いた。 『仕事とは、課題を解決する行為だよ。これはピーター・ドラッカーの定義だ。なお彼は「労働と仕事は根的に違う」と言っている。どういうこと

    他人に興味がない人は、仕事できないよ、という話を聞かされたことがある。
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    nakao312 2023/11/14
  • 狂った上司と付き合うには、綺麗事より、自分の身と心を守るほうが大事じゃね?

    一社員として会社組織を見上げると、実務能力から人格に至るまで「なぜこんな人間が?」と思うような人物が高い役職に就いていることがある。 そういう人物には関わらないのが一番だが、トップがそもそも組織のガンである場合、社内全体に病が転移していることもあるし、運が悪ければ自分の直属の上司が病巣であったりする。 組織として一番いいのはそのようなガンを即摘出することだが、それは人事や経営陣の仕事であって、自分に必要なのは、相手に引きずられて自分まで狂わないための付き合い方を身につけること。 稿では、そんな上司からいかにして身を守り、心安らかに働くべきかということについて述べる。 (1)「俺に逆らった」ということを「やる気がない」と言い換える上司 世の中にはやたらと「やる気」を求める上司がいる。 よく言う言葉といえば、仕事への意欲がない、情熱が足りない、そんなだから何も進まない、などなど。 指摘が的を

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    nakao312 2023/11/10
  • 「生成AIを仕事で使い倒す人たち」に取材して回ったら「自分の10年後の失業」が見えてしまった

    ChatGPTの発表から、1年が経過しようとしています。 熱狂は徐々に醒め、現在の利用状況はLINEの調査によると、全体の5%程度。*1 その中でも、仕事で積極的に利用している人は、1%程度ではないかと推測します。 では、この1%の人たちはどのような方々で、どのように生成AI仕事で使っているのか? 9月の中旬から、10月の末にかけて、私は約40名の方に取材を行いました。 そして、私は一つの確信を得ました。 それは、「私は間違いなく10年後、失業する」です。 私は間違いなく10年後、失業する なぜなら、現場での生成AI利用は、仕事によっては 「ホワイトカラーの代替」 をかなり高いレベルでできることがわかったからです。 例えば、コンサルティング。 コンサルティングには、初期の段階で、仮説構築という仕事があります。 平たく言うと、調査・提案にあたって「課題はここにあるのではないか?」というアタ

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    nakao312 2023/11/06
  • 俺、癌が見つかって。それで色々話し合った結果、離婚することにしたの。

    わたしには割とガサツというか、お行儀が悪いところがある。 そのうちのひとつが、割とどこにでもあぐらをかいて座り込んでしまう癖である。 先日、深夜のコンビニに煙草を買いに行った時。 真夏の暑さが少し和らいで、夜風が涼しかった。 人気のない郊外のコンビニの駐車場。わたしは座り込んで1の煙草に火をつけた。 夜風と懐かしい感覚 日中なら、コンビニの建物の裏、周囲に人がいない場所で1吸ったりする。 しかし夜風が心地よいのと少し酔っていたこともあり、わたしはそのまま寝転がってみた。 硬いアスファルトの上。満天の星空などではないが、しかしどこか懐かしい感じがしてぼんやりと空を見上げていた。そのままうたた寝しそうになったくらい心地よかった。 そしてふと思い出した。 あの時、 夫婦「だった」ふたりはいま、どうしているのだろうか。 夫「だった」人は、まだこの世にいるのだろうか。 憂さ晴らしをしたかった夜

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    nakao312 2023/10/24
  • コンサルティング会社でやっていた「超シビアな勉強会」の話。

    新人を育成するときに、まず有効なのは現場での指導、いわゆるOJTです。 が、同時にOff-JT、いわゆる座学である「研修」や「勉強会」なども合わせて行うと、OJTの効果が高まることを、経験的に知っている人も多いでしょう。 私が在籍していたコンサルティング会社でも、上の2つの教育は併用されており、それぞれに目的がありました。 OJTは純粋に、お客さんのプロジェクトを進めるためのスキルを教える場所。 そして、Off-JTである勉強会は、そのスキルを「標準化」する場所でした。 コンサルティング会社における標準化というと、何やら難しげに感じるかもしれませんが、非常に単純で、以下の3点からなります。 1.現場の属人的な技術を「ツール」に落とし込むこと 2.ツールの使い方を新人に指導すること 3.既存のツールの改善をすること ここでいう「ツール」とは、例えば 「提案書のテンプレート」 「顧客向けの勉強

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    nakao312 2023/10/17
  • 仕事の小手先のテクニックより、ちゃんと約束を守れよ!!

    世の中には、数千、数万の仕事術がある。 効率化、自己実現、スケジュール管理、アンガーマネージメント、モチベーションアップ、コーチング……。 それらはきっと、仕事をするうえで役に立つのだろう。 でもわたしは、それらのノウハウを前に、声を大にして言いたい。 「小手先のテクニックうんぬんより、ちゃんと約束を守れよ!!」と。 約束をまったく守らない記者から取材を受けた 先日、とある新聞の取材を受けた。 取材の日取りを決める際、「事前に質問状がほしい」とリクエスト。それに対し、「取材の1週間前には送ります」と、記者自身が期限を設定した。 しかし、取材の1週間前になっても連絡がこない。 わたしが「質問状どうなっていますか」と確認のメールをして、やっと送ってくれた。 そして取材当日、わたしは 「別の取材で発言を都合よく切り取られて迷惑したことがある。細かいことをごちゃごちゃ言うつもりはないが、一応目を通

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    nakao312 2023/10/16
  • 人間が人間であることを出せ。表現しろ。それ以外は的確にプロンプトを書け。

    画像生成AIとおれ 知らないあいだに画像生成AIというものができて、ひとびとが使うようになって、いろいろな問題を引き起こしていた。 AIの学習に使われた人の著作権的な問題とか、AIを使ったイラストに対する道義的(?)な問題だ。後者についてはちょっとよくわからない過熱が見られるようなので、触れるのは避けたい。 いずれにせよ、文章(プロンプト)によって、絵が生成されるのだ。おれは、とりあえずおもしろいと思った。おもしろいな、というだけだ。 おれは自分で絵を描きたいと思うが、下手くそなので描く気がおこらない。AIを使えば自分の理想である✕✕な絵だって生成できるんじゃないかと思った。 が、プロンプトにもコツがある。いや、コツなんてものじゃない、プログラミング的な技術、技法だ。おれはそういう感覚的でないものは苦手だ。 というか、そもそもおれのPC画像生成AIを使うスペックに達していなかった。なので

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    nakao312 2023/09/29
  • 『半沢直樹』人気の理由は、勧善懲悪ではなく「戦うお父さんの物語」だったから

    久しぶりに、ドラマ『半沢直樹』を観た。 「倍返しだ!」でおなじみの当作品、2013年放送なので、なんと放送からすでに10年も経っている。 しかし、さすがは最終話の視聴率42.2%、平成の民放テレビドラマの第1位をかっさらった人気作。10年経っていてもめちゃくちゃおもしろい。 『半沢直樹』がウケた理由は、不正をしているウザい上司や職権乱用する上層部をとっちめる勧善懲悪ものだから、とよく言われる。 ……でも当に、半沢直樹は「勧善懲悪」だからウケたのだろうか? 放送から10年経った2023年に改めて見てみると、どうも、そうじゃない気がする。 『半沢直樹』人気の理由は、「戦うお父さんの物語」だったからじゃないか? 私服シーンなし!スーツという戦闘服を脱がない男たち わたしが気になったのは、『半沢直樹』の男性メインキャストが、一度も私服にならないことだ。 高級料亭で会するときも、同期で集まって居

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    nakao312 2023/09/29
  • 学ぶとは何か。それは「汎用化」させること。

    「学び」は好き。でも「勉強」は? 「なぜ、学ぶのか」と問われたら、良いことがあるし、何より楽しいからと答えます。ただ、「勉強は、好きですか」と問われたら、好きではありませんと答えるかもしれません。なぜなら、「勉強」という言葉は、何につながるかその目的も今一つはっきりしない中で知識やスキルを覚えることというイメージにつながるからです。少しデフォルメして表現していますが、勉強について、少なからず同様の印象を持たれている方もいるのではないでしょうか。 学ぶとは、「汎用化」させること では、学ぶとはそもそもどういうことなのでしょう。私は、個別の事象を他の事象に適用できるように汎用化させることが学ぶことだと考えています。 一つ例をあげてみましょう。 テストの問題を問1から順番に解いていった結果、時間がなくなり、解けるはずの問題に手をつけることなく終了してしまった。誰しもが学生時代に経験したことがある

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    nakao312 2023/09/26
  • 親戚のおじさんが亡くなった。

    つい先日、親戚のおじさんが亡くなった。 87歳で、新型コロナウイルス感染による衰弱が死因だったと聞いた。 仕事が終わって、通夜に行き、香典を渡して焼香した。 坊主の読経をききながら、「死者の前でだけ仏教徒のふりをしているのも滑稽だな」と思った。 * 最後におじさんに会ったのはもう9年も前だった。 祖母の13回忌の時に顔を合わせたきりで、社会人になってからの約20年でも、顔を合わせたのはおそらく、1,2回程度だったから、正直なところ「取引先の方が亡くなって、葬式にでた」のと、ほとんど変わらない。 しかし父親からおじさんの死を告げられた時、なんとなく寂しくなり、通夜に行こう、と思った。 生前にその人に関わった人の一人として。 それはおそらく、遠い昔、子供のころ、おじさんと関わった記憶があるからだ。 正月に家に来て、父親と酒ばかり飲んでいたが、一度だけ「手品」を見せてくれた。 今思えば、他愛もな

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    nakao312 2023/09/22
  • 持つべきは「この主語、大きすぎんじゃね?」という自戒の心

    ライター仕事をしていると、やたらと主語の大きな話を書かざるをえないことがある。 クライアントの性質にもよるが、往々にして求められるのは大きな主語について、可能な限り簡潔に、できれば断定調でまとめること。 しかも、中には結論ありきで書いてくれと頼まれたり、穏やかにまとめた内容を過激に書き換えられたりすることもあるからややこしい。 例えば、「中国人はなぜ金への執着心が強いのか」というテーマで文章をオーダーされたとする。 この場合、主語は人口にして14億人を超える「中国人」。 大きいどころの話ではないが、それをひとくくりにして何かを語れと言ってきているわけだ。 当たり前だが、自分は14億人の中国人全てを知っているわけではなく、彼らの金への執着心が強いかどうか、究極的には確たることは言えない(まあ強いと思うが)。 むろん、仕事だからやりはするが、自分の場合、書き進めながらも絶対に忘れないようにして

    持つべきは「この主語、大きすぎんじゃね?」という自戒の心
    nakao312
    nakao312 2023/09/14
  • 精神疾患で人生崩壊。京大卒40代のいま。

    「パパゲーノ」という言葉をご存じだろうか。 ひとつの人生観を表す言葉である。 人間、いつどこで不幸の渦に巻き込まれるかなんてわかったもんじゃないし、人生の「前提」なんて、あっという間に壊れた。 エリートだった。しかしある時崖から落ちるように崩れた。一度は持ち直したのに、再び不幸のどん底に叩き込まれた。 正直、生きていることに未練はない。それでもわたしは、日々息をしている。 限りなく普通っぽいわたし 「清水さんって、全く『そういうふう』には見えないですよね」。 よく、そう言われる。 「そういうふう」=「精神障害者」のことである。 まあ、障害と20年も付き合っているうちにこなれてきたというのもあるだろう。完治の見込みはない。「寛解」という落ち着いた状態のなかにいるだけのことだ。 「障害があっても希望を持って生きている人がいる」的な話をマスコミなんかで目にする。 そういう意味では、音楽という趣味

    精神疾患で人生崩壊。京大卒40代のいま。
    nakao312
    nakao312 2023/09/12