異端と醜聞、歴史と性愛の交錯点で20世紀イタリアを駆け抜けた大詩人。生誕百年を過ぎて増す評価と関心に応えるべく詩業の変転をたどる論考を加えた決定版。 [初版2011年2月17日発行] 詩人としてのピエル・パオロ・パゾリーニ(四方田犬彦) 『最高の青春』より 献辞 美しき少年の連禱 ハレルヤ ぼくが死ぬ日 コーランの聖約 ナポレオンの兵士 チンティン 最高の青春 『カトリック教会のナイチンゲール』より 言葉 磔刑 マルクスの発見 『ローマ 一九五〇』より ローマ 一九五〇 『グラムシの遺骸』より ピカソ 政治集会 グラムシの遺骸 掘削機の涙 『わが時代の信仰』より わが時代の信仰 新しい墓碑銘 赤旗に 同時代の文学者に ベルトルッチに G・L・ロンディに バルベリーニ殿下に チルコロ・デラ・カッチャの貴族たちに ボンピアーニに わが民族に 死に寄せる断章 『薔薇の形をしたポエジー』より ギニ