12月25 2021年の新書 カテゴリ:その他 去年の「2020年の新書」のエントリーからここまで52冊の新書を読んだようです。 ジャンル的には歴史系が手堅く売れるということなのか、歴史系に良作が多かったですし、同時にかなりマイナーな歴史も新書化されるようになってきたように感じます。 レーベルでは、今年もやはり中公、岩波、ちくまに面白そうな本が目立ちましたが、そんな中でも今回1位と2位にあげた中公の本は充実していたと思います。 また、今までは文庫化されたようなものが新書化されるようになったのも今年の新しい動きの1つで、藤木久志『戦国の村を行く』(朝日新書)、安田峰俊『八九六四 完全版』(角川新書)など、選書や単行本から新書化されています。今までならこれらの本は文庫として長く棚に置かれることが目指されたのでしょうが、文庫の棚の流動化が激しくなる中で、新書として再パッケージ化されるケースが今後