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ブックマーク / leeswijzer.hatenadiary.com (49)

  • 「みすず書房「読書アンケート」用セレクション5冊(2023年)」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    みすず書房毎年恒例の「読書アンケート」は、掲載誌『月刊みすず』が昨年から休刊となったあとは書籍:みすず書房編集部(編)『読書アンケート2023:識者が選んだ、この一年の』(2024年2月刊行予定、みすず書房、東京, 体価格800円, ISBN:978-4-622-09689-4 → 版元ページ)として存続する.ワタクシの今年の選書は下記の5冊だ. 今年の5冊【書名】『東京焼盡』 【著者】内田百閒 【刊行】1955年4月20日 【出版】大日雄辯會講談社 【ISBN】なし 【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2023/12/20/071649 【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2021/07/01/060537 https://leeswijzer.hatenadiary.com

    「みすず書房「読書アンケート」用セレクション5冊(2023年)」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 「日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    二村太郎・荒又美陽・成瀬厚・杉山和明 日の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日における受容過程の比較検討から―. E-journal GEO, 7(2): 225-249, 2012. pdf [open access] 地理学の観点からの批判と考察.この記事では『生物科学』誌に掲載されたワタクシの短報書評(2001)にも言及されている.もっと長い書評はその前の年にすでに公開済み:三中信宏 2000. なぜ「差異」が生まれたのか?(2000年12月11日/2012年1月16日).ワタクシはこのジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』は,歴史科学としての「比較法」を明示的に適用した点でとても高く評価している(今でも「名著」だとみなしている).元の批判記事ではこの点についての議論・指摘が欠落しているようにワタクシには感じられた.

    「日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
    namawakari
    namawakari 2023/08/29
    “ワタクシはこのジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』は,歴史科学としての「比較法」を明示的に適用した点でとても高く評価している(今でも「名著」だとみなしている)”
  • 『進化理論の構造 I・II』は誰が読むのか? - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    スティーヴン・ジェイ・グールド[渡辺政隆訳] (2021年11月20日刊行,工作舎,東京, 808 + 1,120 pp., 体価格9,000円 [I]/11,000円 [II],ISBN:978-4-87502-534-4 [I] | ISBN:978-4-87502-535-1 [II] → 目次 [I] |目次 [II] /版元ページ [I]|版元ページ [II]) この『進化理論の構造』の原書が出版された2002年であれば,グールドが書き留めた現代進化生物学の “戦記物語” の記述をリアルに実感できる読者層は少なくなかっただろう.しかし,20年後のいまこの訳を手にする読者にとっては大昔の “源平盛衰記” となってしまうかもしれない.これはの側(著者の側)の問題ではなく,読み手の側の事情による.たとえば,主著『適応と自然選択:近代進化論批評』の訳が工作舎から出たジョージ・C・

    『進化理論の構造 I・II』は誰が読むのか? - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+続く10冊(2021年)」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    毎年恒例の『月刊みすず』の「読書アンケート」.今年は下記の5冊を選んだ.続く10冊と合わせてリストアップする. 今年の5冊【書名】『路上のポルトレ —— 憶いだす人びと』 【著者】森まゆみ 【刊行】2020年11月20日 【出版】羽鳥書店,東京 【ISBN】978-4-904702-83-3 【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2021/03/30/070343 【書名】『タンゴの真実』 【著者】小松亮太 【刊行】2021年4月5日 【出版】旬報社,東京 【ISBN】978-4-8451-1679-9 【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2021/07/07/061031 【書名】『虫たちの日中世史 ——『梁塵秘抄』からの風景』 【著者】植木朝子 【刊行】2021年3月1日 【出版

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  • 『学術出版の来た道』書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    有田正規 (2021年10月7日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・307],東京, vi+148+10 pp., 体価格1,500円, ISBN:978-4-00-029707-3 → 目次|版元ページ) 読了.これは超オススメ.とくに現役研究者には必読書.学術出版社と学術誌のたどってきた歴史を見渡しつつ,現在のアカデミアの状況がなぜこうなってしまったのかを冷静に記述する.第4章までは学術書・学術論文の出版史が中心だが,第5章以降が出色だ.コンパクトながら,学術出版社の経営・学術誌ビジネスモデルの変遷・オープンアクセス誌の光と影・インパクトファクター煉獄・学術誌包括契約(ビッグディール)・OAメガジャーナルなど主要な問題点がすべて列挙されている. 書『学術出版の来た道』を読み終えて考え込まざるを得ないのは,すぐに実行できるような解決策が「ない」こと,にもかかわらずこのまま放置すれ

    『学術出版の来た道』書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
    namawakari
    namawakari 2021/10/24
    “『学術出版の来た道』”
  • 『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す[増補版]』コメント - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    須藤靖・伊勢田哲治 (2021年5月30日刊行,河出書房新社,東京,342 pp., 体価格2,000円,ISBN:978-4-309-25427-2 → 版元ページ) 須藤靖は「私は科学哲学が物理学者に対して何らかの助言をしたなどということは訊いたことがないし,おそらく科学哲学と一般の科学者はほとんど没交渉であると言って差し支えない状況なのであろう」(p. 16)と述べている.しかし,科学哲学に関する須藤靖のこの主張は,彼のホームグラウンドである “物理学” では正しい認識かもしれないが,ワタクシのように “生物体系学” の現代史を知っている者にとってはただの偏狭な間違った認識と言うしかない.個別科学ごとに「科学と科学哲学との関係」はそれぞれ異なるからだ.十数年前に出した:三中信宏 2007. 科学哲学は役に立ったか:現代生物体系学における科学と科学哲学の相利共生.科学哲学, 40(1

    『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す[増補版]』コメント - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 『月刊みすず(63巻1号[no. 700]2021年1-2月合併号)』+次点5冊 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    (2021年2月1日発行,みすず書房,東京,体価格300円 → 版元ページ) この「2020年読書アンケート特集号」があれば,しばらくの間は “活字飢餓” に陥らなくてすむ.ワタクシがセレクトした5冊は(pp. 77-78)は下記の通り.次点5冊と合わせてリストアップする. 今年の5冊【書名】『「色のふしぎ」と不思議な社会:2020年代の「色覚」原論』 【著者】川端裕人 【刊行】2020年10月25日 【出版】筑摩書房,東京 【ISBN】978-4-480-86091-0 【書名】『統計学を哲学する』 【著者】大塚淳 【刊行】2020年10月30日 【出版】名古屋大学出版会,名古屋 【ISBN】978-4-8158-1003-0 【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2020/12/22/062021 【書名】『採集民俗論』 【著者】野

    『月刊みすず(63巻1号[no. 700]2021年1-2月合併号)』+次点5冊 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 『種を語ること、定義すること:種問題の科学哲学』書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    網谷祐一 (2020年12月20日刊行,勁草書房,東京, viii+238+xv pp., 体価格3,200円, ISBN:978-4-326-10288-4 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2021 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 肩透かしから学ぶ「種問題」の現在「《種》とは何か?」「《種》はどのように定義できるのか?」—— 生物体系学において長きにわたって戦わされてきた「種論争」のなかで幾度も問われ続けてきたこれらの疑問は現在もなお解決できてはいない.地球上の生物多様性を語るとき,誰もが “共通通貨” として使うに値する《種》の概念があればさぞかし役に立つだろう.しかし,過去何世紀にも及ぶ種論争の泥沼から抜け出られる気配はいまだにない.ワタクシはこの種論争は解決されることに意義があるのではなく,いかにしてそれととも

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  • 『統計学を哲学する』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    大塚淳 (2020年10月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, iv+242 pp., 体価格3,200円, ISBN:978-4-8158-1003-0 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が公開された:三中信宏「科学哲学の新たな到来 —— 統計学を哲学する 大塚淳著 名古屋大学出版会 3200円」(2020年12月6日掲載|2020年12月14日公開). 科学哲学の新たな到来 評者は方々の大学や農業試験場で統計学を教えた経験が長い。統計学と聞けばすぐさま難解な数学や数式を連想して震え上がる受講者を前に、「統計学の真髄は数学ではない」と説くことから始める。ばらつきのある不確定な現象に大昔から直面してきた人間には素朴な統計的直感が備わっている。統計学はヒトのもつ認知心理的基盤を無視できない。科学哲学もまた同様に確率論と統計学の基礎と深く関わっている。 書は、古典的な頻度主義統計学から

    『統計学を哲学する』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
    namawakari
    namawakari 2020/12/25
    “統計学はもともと既知のデータから未知の仮説への橋渡しをする非演繹的な帰納推論…その背後には単なる数学的論理にはおさまりきらない哲学(存在論・意味論・認識論)上の諸問題が横たわっている”
  • 『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳] (2020年2月29日刊行,ヒカルランド,東京, 797 pp., 体価格9,000円, ISBN:978-4-86471-827-1 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が公開された:三中信宏「ナチスを支えた科学者 —— SS先史遺産研究所アーネンエルベ」(2020年5月3日掲載|2020年5月11日公開)※書は厚さ800ページで9000円.挑戦的な価格設定ではあるがけっして高くはないだろう. ナチスを支えた科学者 書を手に取ったのは何かの因縁だろう。以前、第二次世界大戦中の進化生物学について調べる機会があったとき、英語圏とほぼ同じ1940年代にドイツ語圏での進化理論の総合を成し遂げた中心人物である人類学者ゲルハルト・ヘーベラーやアーリア人種の優越性を実証しようとした植物遺伝学者ハインツ・ブリュ

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  • 「新型コロナ 読書対談(上・下)」読売新聞 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    読売新聞「新型コロナ 読書対談<上> 進化生物学者 三中信宏さん ×政治学者 苅部直さん」(2020年4月12日) 読売新聞「新型コロナ 読書対談<下> 進化生物学者 三中信宏さん ×政治学者 苅部直さん」(2020年4月19日) 読書委員による新型コロナウィルス読書案内.対談者がふたりともマスク姿で撮られるとは前代未聞なり.ワタクシがこの対談(前編)で取り上げた一冊目は,パンデミックの古典:リチャード・プレストン[高見浩訳]『ホット・ゾーン(上・下)』(1994年,飛鳥新社).全世界に蔓延したエボラ出血熱との息詰まる攻防戦は,パンデミックが繰り返し人間社会に襲来したエピソードのひとつ.二冊目は緊急重版された:アルフレッド・W・クロスビー[西村秀一訳]『史上最悪のインフルエンザ:忘れられたパンデミック』(2004年1月16日刊行,みすず書房,東京, 420 + lv pp., 体価格3

    「新型コロナ 読書対談(上・下)」読売新聞 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 『アリストテレス:生物学の創造[上・下]』読売新聞書評と読書メモ - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    アルマン・マリー・ルロワ[森夏樹訳] 『アリストテレス 生物学の創造[上]』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, viii, pp. 1-291, 63, 体価格3,800円, ISBN:978-4-622-08834-9 → 目次|版元ページ) 『アリストテレス 生物学の創造[下]』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, iv, pp. 293-586, 35, 体価格3,800円, ISBN:978-4-622-08835-6 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が掲載された:三中信宏「よみがえる哲人の業績 —— アリストテレス 生物学の創造 上・下…アルマン・マリー・ルロワ著」(2020年1月19日掲載|2020年1月27日公開) よみがえる哲人の業績 生物学の歴史をさかのぼれば、アリストテレスにたどりつく。しかし、「アリストテレス以来2000年の歴史をもつ生物

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  • 「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊(2020年)」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    毎年恒例の『月刊みすず』の「読書アンケート」.今年は下記の5冊を選んだ.次点5冊と合わせてリストアップする. 今年の5冊【書名】『アリストテレス 生物学の創造[上・下]』 【著者】アルマン・マリー・ルロワ[森夏樹訳] 【刊行】2019年9月17日 【出版】みすず書房 【ISBN】978-4-622-08834-9 / 978-4-622-08835-6 【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2019/10/01/051633 https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2019/10/02/083842 【書名】『書店事:台湾書店主43のストーリー』 【著者】郭怡青(文)・欣蒂小姐(絵)・侯季然(映像)[小島あつ子・黒木夏兒訳] 【刊行】2019年6月27日 【出版】サウザンブックス 【ISBN】9

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  • 「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    毎年恒例の『月刊みすず』の「読書アンケート」.今年は下記の5冊を選んだ.次点5冊と合わせてリストアップする. 今年の5冊【書名】『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』 【著者】ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] 【刊行】2018年5月15日 【出版】みすず書房,東京 【ISBN】ISBN:9784622086871 【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/20180810/1533869298 【書名】『文系と理系はなぜ分かれたのか』 【著者】隠岐さや香 【刊行】2018年8月24日 【出版】星海社[星海社新書・137],東京 【ISBN】ISBN:9784065123843 【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2018/09/13/082225 【書名】『日のムラ

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  • 『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来(上・下)』日本経済新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    ユヴァル・ノア・ハラリ[柴田裕之訳] (2018年9月30日刊行,河出書房新社,東京, 265 pp./284 pp., 体価格1,900円/各巻, ISBN:9784309227368/ ISBN:9784309227375 → 版元ページ:上巻・下巻|版元特設サイト) ワタクシの日経済新聞書評文化の日に公開された:三中信宏「“神" へと昇りゆく人間の運命」(書評:ユヴァル・ノア・ハラリ[柴田裕之訳]『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来(上・下)』2018年9月刊行,河出書房新社)日経済新聞2018年11月3日朝刊. 書『ホモ・デウス』は,前作:ユヴァル・ノア・ハラリ[柴田裕之訳]『サピエンス全史:文明の構造と人類の幸福(上・下)』(2016年9月30日刊行,河出書房新社,東京, 267 pp./294 pp., 体価格1,900円/各巻, ISBN:9784309

    『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来(上・下)』日本経済新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
    namawakari
    namawakari 2018/11/04
    “ワタクシ的な読後感から言えば,ジャレド・ダイアモンドの一連の名著…から生態・進化・生物地理の要素を“脱色”してしまえば,ユヴァル・ノア・ハラリの人類史物語…になるような印象を受けた”
  • 〈分類学と系統学を学ぶためのブックガイド(Version 3-October-2018)〉 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    三中信宏 → http://leeswijzer.org/cladist/PhylogenyBooks3October2018.html 凡例 原則として2000年以降に出版された体系学関連書から,各カテゴリーごとに主要であると私が判断したものをリストアップし,それぞれ簡単な内容紹介文と難易度を付した. カテゴリー内の配列はアルファベット順である. 内容の難易度については,入門的な「★(散歩)」から始まり,「★★(ハイキング)」,「★★★(トレッキング)」,「★★★★(登山)」を経て,最難度の「★★★★★(絶壁)」にいたる五段階ランキングを付けた.もちろん,ワタクシの極私的評価なのでご参考まで. 下記リストに挙げたのほとんどすべては,私の録において書評または内容紹介と目次を公開しているので参考にされたい. 生物体系学の総合的教科書 David A. Baum and Stacey D.

  • 『「蓋然性」の探求:古代の推論術から確率論の誕生まで』エピローグ以降 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    ジェームズ・フランクリン[南條郁子訳] (2018年5月15日刊行,みすず書房,東京, viii+609+88 pp., 体価格6,300円, ISBN:9784622086871 → 目次|版元ページ) 最後の「エピローグ 非定量的蓋然性のサバイバル」では,パスカル以降の “数学化” の傾向 —— 「数学的方法によってしだいに植民地化されてきた物語」(p. 572) —— を免れた “非数学的” な蓋然性の残響 —— 「多くの非定量的な蓋然性がしぶとく生き残っているようす」(p. 572) —— に耳を澄ませる.ポール・ロワイヤルやラプラスの論理学あるいは法学や道徳神学のその後の顛末にフランクリンは注意を向ける.そして,現在の科学哲学にも時としてみられる懐疑論(社会構築主義)に対抗するには,証拠に基づく非演繹的推論の史的基盤を再認識することだとしめくくられる. 続く「2015年版への後

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  • 『下丸子文化集団とその時代:一九五〇年代サークル文化運動の光芒』(第2章まで) - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    道場親信 (2016年10月25日刊行,みすず書房,東京, viii+412 pp., 体価格3,800円, ISBN:9784622085591 → 目次|版元ページ) 第二次世界大戦直後の京浜工業地帯にあった “下丸子文化集団” なるサークル運動の変遷をたどる.めっちゃおもしろい.第二次世界大戦後の約10年間にわたり,当時の文芸サークルや「うたごえ」サークルに対する日共産党の草の根 “工作活動” の影響がとても具体的に叙述されている.科学者を巻き込んだ「民科」という言葉がふつうに出てくる長大な第2章「下丸子文化集団とその時代」が読ませる.当時の出版物はもちろん「ガリ版」で製作されていた.ガリ版印刷の歴史といえば,このをまたいで通ることはできない:須永襄『『昭和堂月報』の時代:戦前戦後「ガリ版」年代記」』(2000年7月10日刊行,トランスアート市谷分室[HONCOレアブックス・2

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  • 「蔵書はすべて売り払え」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    ワタクシもそろそろ年貢の納め時なので,長年にわたって蒐め続けた蔵書の山をどうしようかと考えることが(たまに)ある.最近の世知辛い大学や研究機関に寄付したいと言ったところで,イヤな顔をされるのが関の山だろう.むりやり押し付けても整理されないまま死蔵されたり,運が悪ければ除籍廃棄されるかもしれない(京都市立図書館の桑原武夫蔵書みたいに). それくらいだったら,目利きの古書店に売り払ってしまって(あるいはオークションに出品して),それを必要とするどこかの誰かの手に届くようにするのが,けっきょくはそののためではないだろうか.とくに貴重な専門書ほどニーズはあるはずなので,売り払うのが悪い手だとは思えない. もちろん,せっかく手間ひまかけて蒐めた蔵書が散逸するのは忍びないという気持ちはわからないでもない.しかし,必要であれば個人が時間とお金をかけて一から蒐書すればいいだけのこと.ワタクシの経験では3

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    namawakari
    namawakari 2017/07/20
    今はまだ考えたくはないが…
  • 「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊(2016年)」 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    毎年恒例の『月刊みすず』の「読書アンケート」原稿依頼が年末に届いた.今年は下記の5冊を選び,次点5冊と合わせてリストアップする.書評原稿は正月三が日のうちに書き上げよう: 今年の5冊【書名】『早田文藏:臺灣植物大命名時代』 【著者】 吳永華 【刊行】 2016年8月 【出版】 國立臺灣大學出版中心,臺北 【ISBN】 978-986-350-170-1 【目次】 http://d.hatena.ne.jp/leeswijzer/20160905/1473382316 【書名】『Die Kunst der Benennung』 【著者】 Michael Ohl 【刊行】 2015年 【出版】 Matthes & Seitz, Berlin 【ISBN】 978-3-95757-089-5 [hbk] 【目次】 http://d.hatena.ne.jp/leeswijzer/20160606

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