犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書) 作者: 浜井浩一,芹沢一也出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/12/13メディア: 新書購入: 6人 クリック: 159回この商品を含むブログ (92件) を見る 規範と環境は対立するのか 前回のエントリでは、2ちゃんねるコミュニケーションを巡り、北田氏は「作法」に着目する分析を、荻上氏は「力学」に着目する分析方法を取っている、と対比した。そして「作法」は人間の意志に注目し、一方で「力学」は人間の行為に注目している。この意志/行為という対比は、フーコーとドゥルーズの名を出すまでも無く、規範/環境という対比に接続できる。社会において、規範は意志のレベルで動作し、環境は行為のレベルで動作する。「自殺はよくない」という「規範」は、「死にたい」という「意志」に働きかけることで、線路に飛び込み自殺する人間を減らす一方、酔っ払いや視覚障害者が
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