タグ

2011年8月11日のブックマーク (1件)

  • 「ふたつの悲しみ」杉山龍丸

    私たちは、第二次世界大戦から二十年たった今、直接被害のないベトナムの戦いを見て、 私たちが失ったもの、その悲しみを新たに考えることが、必要だと思います。 これは、私が経験したことです。 第二次世界大戦が終わり、多くの日の兵士が帰国してくる復員の事務についていた、 ある暑い夏の日の出来事でした。 私たちは、毎日毎日訪ねてくる留守家族の人々に、貴方の息子さんは、御主人は亡くなった、 死んだ、死んだ、死んだと伝える苦しい仕事をしていた。 留守家族の人々の多くは、ほとんどやせおとろえ、ボロに等しい服装が多かった。 そこへ、ずんぐり肥った、立派な服装をした紳士が隣の友人のところへ来た。 隣は、ニューギニア派遣の係りであった。 その人は、 「ニューギニアに行った、私の息子は?」と、名を言って、たずねた。 友人は、帳簿をめくって、 「貴方の息子さんは、ニューギニアのホーランジャヤで戦死されておられます

    nanashino
    nanashino 2011/08/11
    "死んだと伝える苦しい仕事をしていた。" "戦争は、大きな、大きな、なにかを奪った。"