成長企業と苦戦する企業に二極化 眼鏡一組の価格を3つに集約したスリープライスショップが2001 年に登場してから、眼鏡専門店業界は大きく変わった。フレームとレンズを一体として販売する方法は、分かりやすく安心して買えることで、多くの消費者の支持を集めた。一方、こうした均一価格販売業態の出現は、業界全体を価格競争に巻き込んだ。過去10 年間、眼鏡一組の価格は低下の一途をたどり、これにつれて市場規模も縮小した。現在も、フレームとレンズを一体価格で販売する企業は業績拡大を続けているが、フレームとレンズの価格を分けて販売する従来の業態の企業や、業態転換に後れをとった企業は苦戦を強いられている。 現在は価格訴求から機能性訴求の段階に フレームとレンズを一体価格で販売する企業は、分かりやい価格の訴求から、軽さや掛け心地など機能性の訴求に移行しつつある。眼鏡の用途を視力補正だけでなく、新しい機能を付加し