きっと死ぬまで言い続けるけど、おれにとってカーネーションは精神安定薬なのだ。それは直枝さんが描く歌詞の遠近感、鋼のごときポジティブネスに自らを重ね合わせたときに効能を発揮する。おれだって人間風車だぜ。ぐるぐるぐるまわるぜ。良薬口に苦しというが、カーネーションは、その歌声と絶妙のコードワークが渾然一体となった、実に美味なる薬だ。26年煮込んだ出汁がきいている。一朝一夕には作れない味だ。最近の若者はよく「アガる」「サガる」とか言うけれども、カーネーションはおれを20年アゲ続けている。 これほどのカリスマ・シェフであり辣腕薬剤師ならば、現状のスキルの切り売りで満足しそうなものだ。しかし、新曲「ジェイソン」の長いインタールードを聴いてほしい。カーネーションはロック・バンドとしての進化を止めない。世界一信頼すべきドラマー=矢部浩志さんが「神経の麻痺による手足のコントロール不能」を伴うおそらく腰椎の持
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