ITスキル標準(ITSS)の普及に,ようやく勢いがつき始めた。ITSSのことはご存じの方も多いと思うが,IT人材に求められるスキルやキャリア(職業)を示した指標である。11職種38専門分野ごとに,最高7段階のスキル・レベルを設定している。さらに,それぞれのレベルについて,要求される業務経験や実務能力,知識を定義したものだ。 2002年12月に経済産業省が公開してから2年が経過し,ITSSを活用する企業が増えている。ユーザー企業では,製薬大手のファイザー,東京電力,松下電器産業など大手が昨年から採用に乗り出している。一方ITベンダーは,いち早く手をつけたNECソフトのほか,新日鉄ソリューションズ,NTTソフトウェア,日立システムアンドサービスなどが,相次ぎITSSの活用に着手した。 加えて,損保ジャパン・システムソリューションなどのシステム子会社もITSSの利用を進めている。こうしたITSS
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