不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 最近、自分のなかで明らかに価値観が変わってきているのを感じます。 何も変えなくていい。無理して何かをしなくていい。むしろ、そうすることがかっこ悪く、おろかなことのように思えるのです。 「弱くていい」を書いた頃から、ずっとそれを感じています。1つ前の「お金がないと食べるものさえ手に入らないなんて」も結局はおなじ気持ちからの発露です。 もちろん、その兆候はもっと前からありました。 『フォークの歯はなぜ四本になったか』(書評)の解説を書いたときにすでにその自覚が見え隠れしています。その本で著者のペトロスキーは「完璧になった」人工物などありえない、と言っているのですが、それはデザインとは常に新たな欠陥、問題を生む術であるということでもあるということです。 「モノが1つ生まれれば世界