INAXライブミュージアムでは、11月6日(土)~2022年3月22日(火)まで、企画展「壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代」を開催します。 ひとつの壁を覆いつくすほどの大画面。近づけば、タイルやガラス、石の小さなパーツが無数に並ぶモザイク壁画です。点描画のように彩られた建築装飾は、たとえそれが大胆な構図であっても、時間とともに不思議と日常の風景に溶け込んでいます。 高度経済成長期、名古屋とその周辺ではさまざまなモザイク壁画による装飾文化が華ひらきました。その背景には、無機質な鉄筋コンクリート造の新しい建物を装飾する需要が全国的に増えたことに加え、この地域には、常滑や瀬戸、多治見など日本有数のやきものの産地や、岐阜には大理石を扱う矢橋大理石商店(現・矢橋大理石)があったことも関係しています。建築家・村野藤吾が手がけた旧丸栄百貨店本館外壁、画家・矢橋六郎による愛知県庁西庁舎ロビー、画家・北川民次