佐々木俊尚が5人の若者に迫る『21世紀の生き方』第3回「『日本は』『日本人は』なんて大きな主語の議論をやめて、個人をベースにものを考えよう」 第2回はこちらをご覧ください。 佐々木: いまは前よりも生活にかかるコストが劇的に下がっていますよね。日本社会というのは何が良いかというと、生活文化の質が高いとよく言われている。海外ではコンビニとかドラッグストアに行くと、たとえばお菓子がまずいとか、タオルを買っても良いタオルは高くて、ドラッグストアで100円で売っているようなタオルは一回で使い捨てになってしまう。 日本では、ユニクロとか無印良品にいろいろなものがあって、すごく安価に良い生活ができる。マンションでも今は賃貸で7万円とか8万円で借りれるところで、オートロックとかすごく立派な設備が整っていますよね。そういうふうに考えると、以前よりも生活にかかるコストは劇的に下がっていて、生活するための損益
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