実家のじいさんがボケた。 ボケると色んなパターンがあるらしいけど、うちのじいさんは冷蔵庫をしょっちゅう開ける様になった。食べ物を探すためだ。 最近は特にひどく、家族のものまで食べてしまうのでなるべく冷蔵庫にものは置かない様にしている。 すると食べ物を見つけられないじいさんは今まで見向きもしなかったものに手を出し、手軽さゆえに自室に持って帰って食べるようになった。ことの発端は母からの電話だった。 おじいちゃん、ゆかりを抱いて寝てたのよ! と母は言うのだ。 まさか、あの歳でじいさんは女としてたのか?どこで?いやしかし犯罪ではないし・・・名前からしてそれなりの歳の女性なのでまぁそれは・・・ と色んなことが頭をよぎる。 母は興奮気味に続ける まさか、ゆかりを部屋に持ち込むなんて・・・ お持ち帰り?じいさんは最近足腰が弱くて外出もままならんはずだ。立つことも勃つこともできないはず。 おじいちゃん、寝