孤独死の増加とともに、近年、“事故物件”が急増している。事故物件とは、賃貸物件で前の住人が自殺や殺人などによって死亡し、「心理的瑕疵」がある物件を指す。厚労省「人口動態統計」によると、2015年に孤独死した人は1211人だったのに対し、2017年には2480人と、およそ2年間で倍増。また、2017年の孤独死の約3分の1は東京23区内で発生しており、事故物件も都市部に集中している。 こうしたなか、「事故物件住みます芸人」を名乗り、実際さまざまな事故物件に住み続けているのがお笑い芸人の松原タニシ(37歳)だ。テレビ番組の企画をきっかけに事故物件に住み始めたというタニシに事故物件の実態について聞いてみると、「まずは写真を見て欲しい」。そして解説が始まった。 ●「鏡がペンキで塗りつぶされている」(写真左上) 大阪市内の2DKの物件は、お風呂場の鏡の壁がピンク色のペンキで塗られていて、使えない状態に