タグ

ブックマーク / book.asahi.com (14)

  • 【特別版】芥川賞・九段理江さん「芥川賞を獲るコツ、わかりました」 小説家になりたい人が、芥川賞作家になった人に聞いてみた。|好書好日

    九段理江さん=撮影・武藤奈緒美 第170回 芥川龍之介賞受賞作「東京都同情塔」 舞台は、ザハ・ハディドによる国立競技場が世論に翻弄されることなく完成した、もう一つの東京。犯罪者を同情されるべき人々=「ホモ・ミゼラビリス」として手厚く扱うべきという社会学論が一世を風靡し、まるでタワマンのような刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。建築家・牧名沙羅は、それが当に建てられるべきなのか、生成AIやナンパした美しい青年・拓人と言葉を交わしながら自身の考えを構築しようとするが――。 読むより先に書いていた 「私、よく人間ぽくないって言われるんですよ。小さい時から親にも、りえちゃんは人間じゃないからねって言われてました」 そう言って逆光のなか悠然と微笑む九段さんは、たしかにVRのようだ。 受賞歴も常人離れしている。2017年、18年と2年連続で文學界新人賞の最終候補に。2021年で見

    【特別版】芥川賞・九段理江さん「芥川賞を獲るコツ、わかりました」 小説家になりたい人が、芥川賞作家になった人に聞いてみた。|好書好日
    nasuhiko
    nasuhiko 2024/04/06
  • 今あらためて『資本論』を読むために 「日本資本主義論争」早わかり|じんぶん堂

    記事:白水社 日の「近代化」と「豊かさ」をめぐる思索! 野原慎司著『戦後経済学史の群像 日主義はいかに捉えられたか』(白水社刊)は、内田義彦、大河内一男、高島善哉、小林昇、水田洋、伊東光晴という戦後経済学の巨人に即し、社会科学が輝いた時代を解明する。 書籍情報はこちら マルクスが捉えた資主義社会は、西欧とりわけイギリスをその十全な発展のモデルとしたものであり、日における資主義の現状にそのまま当てはまるかは疑義が残ることに気づいた知識人たちがいた。彼らは、日における資主義を改めて考えた。彼らが考え出した日主義の段階的発展の理論は、マルクス・レーニンに影響されつつも、日独自の理論展開であった。彼らの考えは論争となった。日社会は、どのような資主義社会であり、どのような段階にあるのかをめぐって、1920年代から30年代にかけて論争が交わされたのである。それが日

    今あらためて『資本論』を読むために 「日本資本主義論争」早わかり|じんぶん堂
  • GHQが「洗脳」?実態は 賀茂道子さん、保守論壇「自虐史観植え付けた」説を史料で探る|好書好日

    「ウォー・ギルト・(インフォメーション・)プログラム」という言葉が保守論壇で流行している。第2次世界大戦後の占領軍の計画で、日人は洗脳され、自虐史観に塗り替えられたというのだ。その全体像を膨大な史料から探った著作が公刊された。当に日人は洗脳されたのか。研究の結果から著者は「洗脳されたとは思えない」という。 「体系的な施策ではなかった」 著作は『ウォー・ギルト・プログラム――GHQ情報教育政策の実像』(法政大学出版局)。著者は賀茂道子・名城大学非常勤講師(日政治外交史)だ。 この言葉は、文芸評論家の故・江藤淳氏が1989年の『閉(とざ)された言語空間』(現在は文春文庫)で紹介した。GHQ(連合国軍総司令部)の文書から見つけた江藤氏は、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」と表記した。現在の保守論壇はWGIPと略す。 ◇ 代表的な施策が二つあったとされる。GHQの一部門CI

    GHQが「洗脳」?実態は 賀茂道子さん、保守論壇「自虐史観植え付けた」説を史料で探る|好書好日
  • 北村紗衣さん「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」インタビュー 目からうろこのフェミニスト批評集|好書好日

    文:篠原諄也 写真:斉藤順子 北村紗衣(きたむら・さえ)武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授 1983年、北海道士別市生まれ。専門はシェイクスピア、フェミニスト批評、舞台芸術史。東京大学の表象文化論にて学士号・修士号を取得後、2013年にキングズ・カレッジ・ロンドンにて博士号取得。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち──近世の観劇と読書』 (白水社、2018)、訳書にキャトリン・モラン『女になる方法──ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記』(青土社、2018)など。 傑作とされる古典がつまらなかった ――フェミニスト批評とは何でしょう? フェミニスト批評はこれまでの批評が実は男子文化だったことに立脚しています。つまり、批評の歴史を振り返ると、男性中心的な社会の中で、男性向けに作られたものを男性の視点で読む。それが普遍的な解釈だとされてきました。 日の近代文学もそうで、たとえ

    北村紗衣さん「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」インタビュー 目からうろこのフェミニスト批評集|好書好日
  • 『「家族」難民』書評 行き着く先は年間20万余の孤立死|好書好日

    「家族」難民 生涯未婚率25%社会の衝撃 [著]山田昌弘 「パラサイト・シングル」「婚活」といった流行語を世に送り出し、家族問題を検証してきた筆者による新刊。今回のキーワードは、「難民」と穏やかではない。家族とは「自分を必要とし、大切にしてくれる存在」であり、それは経済的・心理的両面のケアをしてくれる人を意味すると筆者は述べる。それゆえ家族を持てない人や家族の支援が期待できない人の抱える困難は極めて大きい。もはや難民と呼んでいいレベル……というのは、決して誇張ではない。 これまで日社会は、家族を標準単位として、社会福祉等の制度を整備してきた。だが周知のように、現在「シングル(単身)」つまり配偶者のいない人が急増している。しかも、その多くが積極的に選択した結果というよりも、望んでも結婚できない人である点が問題だ。とりわけ男性は所得水準が家族関連行動に直結するため、低収入の場合は「結婚しにく

    『「家族」難民』書評 行き着く先は年間20万余の孤立死|好書好日
  • 本の記事 : 本屋さんの逆襲(4)「うちの店」の垣根超えて - 山田優 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    「ご自由にお取りください」。四つ折りのコピー用紙が東京・三省堂書店有楽町店の書棚脇の箱に差し込まれている。書店員手書きの広告カード「POP」はおなじみになったが、こちらは持ち帰りできるフリーペーパー(フリペ)だ。 同店の佐々木貴子さん(30)は昨秋、飛鳥井千砂さんの小説「タイニー・タイニー・ハッピー」のフリペをつくった。登場人物の相関図をイラストつきで。すると、1日約100冊売れた。「うちの店舗は、文庫1位で1週間200~300冊。大ヒットです」 フリペは、神奈川県内の三省堂書店に勤める比嘉栄さん(35)が1年前、他の書店に呼びかけ、いまは関東から九州までの7~8店舗間で交換するまでに広がった。「自店発行のフリペは1カ月で50部なくなったが、他店発行も30部は減る」。フリペのために来店する人や、他店に置いてあったフリペを見て、発行元の店にを買いに来る人もいたという。 書店員が売りたい

    本の記事 : 本屋さんの逆襲(4)「うちの店」の垣根超えて - 山田優 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 本の記事 : 〈回顧2011〉サブカルチャー | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    このページに掲載しているコラム「茶話」。アニメ、ゲーム、マンガ、ライトノベルの四つのジャンルのそれぞれの担当筆者に、今年を代表する3作を挙げてもらった。 ■アニメ:当たり前の出来事の魅力 ◇藤津亮太(アニメ評論家) ▼銀魂…(1) ▼桜の温度…(2) ▼星空へ架かる橋…(3) コラムで触れられなかった作品から。(1)は4月に放送再開。相変わらずのおふざけ過剰だが、やりすぎて止められたり、止められなかったりするぐらいの動的平衡状態こそテレビアニメの活力源。(2)は地方の高校生の故郷への屈折した思いを20分に凝縮。(3)は“ハーレムもの”に見えて実に真っ当な青春ドラマ。好きな人の前では何もいえず、ふられれば悲しいという当たり前な出来事の魅力。そして昨年亡くなった飯田馬之介監督の遺作「トワノクオン」全6章が完結。遺志を受けたスタッフが見事、“飯田作品”を完成させた。 ■ゲーム:携帯機の覇権争い始

    本の記事 : 〈回顧2011〉サブカルチャー | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    nasuhiko
    nasuhiko 2011/12/28
  • アマルティア・セン「アイデンティティと暴力」書評 「単一帰属」の幻想を打ち砕く|好書好日

    相次ぐテロ、内戦、文明の衝突…。暴力に満ちた世界を救うのは「アイデンティティの複数性」だ! 世界史、哲学、経済学などの豊富な知見をもとに、現代世界を読み解く新たな枠組みを… アイデンティティと暴力―運命は幻想である [著]アマルティア・セン グローバル経済の格差と貧困を温床とするテロと暴力の連鎖。この、それこそグローバルなテーマにどう向き合ったらいいのか。 書は、ノーベル経済学賞受賞のセンによる渾身(こんしん)の処方箋(しょほうせん)である。そのキーワードは、アイデンティティーだが、書が心打つのは、センが自らのアイデンティティーをめぐる「生体解剖」的な分析を通じて、アイデンティティーの複数性と「選択」の必要を説いていることにある。 この揺るぎない信念から、センは、暴力への誘因となる「単一帰属」のアイデンティティーの幻想を打ち砕こうとする。その一つが、狭隘(きょうあい)な利己的功利主義に

    アマルティア・セン「アイデンティティと暴力」書評 「単一帰属」の幻想を打ち砕く|好書好日
  • 【レビュー・書評】虐殺器官 [著]伊藤計劃 - 売れてる本 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    虐殺器官 [著]伊藤計劃[掲載]2010年6月6日[評者]佐々木敦(批評家)■空恐ろしいほどの傑作 伊藤計劃は、3冊の長編小説と数作の短編を遺(のこ)して、昨年、34歳の若さで病没した。デビュー作である『虐殺器官』は、2007年の刊行後、数々のメディアで絶賛された。同時期に世に出た円城塔と並び、このところ復調著しい日SFの牽引(けんいん)車と目されていた伊藤氏だが、その才能が狭義のSFというジャンルに留(とど)まるものではなかったことは、何よりも作を一読してみれば分かる。 舞台は「9・11」以後の「もうひとつの近未来」。テロとの戦いの末、先進諸国からは危険が一掃されたが、その一方で、地球上のそれ以外の地域では、必ずしも原因が定かではない虐殺や内戦が急増していた。米軍情報部に所属するシェパード大尉は、その謎の背後に見え隠れするジョン・ポールと呼ばれる男の存在を知り、彼の追跡を開始するのだ

  • 【レビュー・書評】男の絆―明治の学生からボーイズ・ラブまで [著]前川直哉 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    男の絆―明治の学生からボーイズ・ラブまで [著]前川直哉[評者]荒俣宏(作家)[掲載]2011年7月31日著者:前川 直哉  出版社:筑摩書房 価格:¥ 1,680 ■「男社会」の起源は硬派の男色 書の冒頭はAKB48と男性アイドルグループの不思議な違いから始まる。AKBのほうは仲間で下着姿になったりキスしたりしあうのに、男性グループではそれを見せない。その理由は「同性愛」とみなされる危険を排除するためという。たしかに評者も、『三国志』の冒頭に、義兄弟の契りを結んだ劉備、張飛、関羽の3人が夜も寝台を共にしたとあるのを読んで、妙に興奮した覚えがある。 明治政府が法律で禁止した男色の実情は、森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』に詳しい。江戸以来、男色は高齢者が年少者を意のままにする行為であって、「受け身」役が「少年」と呼ばれたように先輩・後輩の関係にあった。いわば武家社会の反映であり、江戸も後期に

  • asahi.com(朝日新聞社):ゼロ年代の50冊記事一覧 - BOOK

    朝日新聞の速報Webサイト、アサヒ・コムのの情報ページです。文芸書・一般書の書評やおすすめの一冊、書籍・雑誌など出版に関するニュース・情報をお届けしています。書籍の購入もできます。の目利き 151人のベスト5 「ゼロ年代の50冊」はアンケートで選びました。新聞や週刊誌で書評を執筆している方に、2000〜09年の10年間に出たの中からベスト5を挙げていただきました。317人にお願いし、………[記事全文] [掲載]2010年4月4日 ゼロ年代の50冊 ベスト10 (1)銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド著 倉骨彰訳 草思社 00年 (2)海辺のカフカ 村上春樹著 新潮社 02年 (3)告白 町田康著 中央公論新社 05年 (4)………[記事全文] [掲載]2010年4月4日

  • asahi.com(朝日新聞社):ネットで暴走する医師たち [著]鳥集徹 - ニュースな本 - BOOK

    ネットで暴走する医師たち [著]鳥集徹[掲載]週刊朝日2009年1月30日号[評者]永江朗■匿名で医療事故被害者を批判するとは… 医師不足や“医療崩壊”の原因のひとつは患者側の変化だ、という言い方がある。医療事故などで真相の究明や医師の責任を問う声があがる。ときには刑事事件になることもある。それが現場を萎縮させ、産科医や外科医の不足につながっている、というのだ。だが、患者原因説はどこまで当だろうか。患者は“クレーマー”や“モンスター”で、医師だけが常に正しいのだろうか。 鳥集徹『ネットで暴走する医師たち』は、医師専用サイトや2ちゃんねるなどで医師が匿名でどのような書き込みをしているのかをルポルタージュしたである。正直いって、そのあまりのおぞましさに胸が悪くなる。 典型的な事例が三つ登場する。脳出血をおこした妊婦が19の病院で受け入れられず死亡した奈良県大淀病院事件。幼児の喉に割り箸が刺

    nasuhiko
    nasuhiko 2009/01/27
    次は「ネットで暴走する(新聞)読者たち」ですか?
  • asahi.com:マンガ大賞の候補に10作品 手塚治虫文化賞 - 出版ニュース - BOOK

    マンガ大賞の候補に10作品 手塚治虫文化賞 2008年03月12日 第12回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の「マンガ大賞」の候補作が決まった。07年に刊行されたマンガ単行(シリーズ作品も含む)を対象に、専門家と一般から候補作品を募り、選考委員の投票で上位10作品を選んだ。候補は次の通り(敬称略、作品名50音順)。 『海街diary(1) 蝉(せみ)時雨(しぐれ)のやむ頃』吉田秋生、小学館▽『大奥』よしながふみ、白泉社▽『海獣の子供』五十嵐大介、小学館▽『NANA―ナナ―』矢沢あい、集英社▽『ハチワンダイバー』柴田ヨクサル、同▽『もやしもん』石川雅之、講談社▽『闇金ウシジマくん』真鍋昌平、小学館▽『よつばと!』あずまきよひこ、メディアワークス▽『るくるく』あさりよしとお、講談社▽『レッド』山直樹、同。 社外選考委員は、作家荒俣宏、マンガ家いしかわじゅん、評論家印口崇、精神科医香山リカ、

    nasuhiko
    nasuhiko 2008/03/12
  • asahi.com:貧困・闇金融…… 格差社会、漫画に文学に - ひと・流行・話題 - BOOK

    貧困・闇金融…… 格差社会、漫画に文学に 2008年03月06日 このところ、漫画や文学で、貧困や非正規雇用など今のリアルな社会状況を描く作品が目立つ。漫画では闇金融業者やニートを主人公にした作品が人気で、文学でも作品が評価され、共感を広げている。戦前のプロレタリア文学と同様に貧しさを描きながらも、告発調は見られない。 ■読者に身近でリアリティー 「1日でも返済が遅れたらタダじゃおかねェ!!」 こわもての闇金融業者・丑嶋(うしじま)社長が、フリーターやサラリーマンから借金を取り立てる。週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の「闇金ウシジマくん」。 悪漢が主人公だが、ほろりとさせる場面もあり、単行10巻で計約120万部のヒット。昨年12月発売の『このマンガがすごい! 08年版』(宝島社)の格差社会特集で最初に挙げられた。 作者の真鍋昌平さんは36歳で、04年に連載を始めたころは「人間の葛藤(

    nasuhiko
    nasuhiko 2008/03/07
  • 1