「衰退する日本」に対し、上から目線で接するようになった韓国。だが、最近は何やら自信を失った様子だ。韓国人の揺れる心を、神戸大学大学院の木村幹教授が読み解く(司会は坂巻正伸・日経ビジネス副編集長)。 オバマとの約束をドタキャン 韓国は中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)で大騒ぎです。 鈴置:2014年4月に起きた旅客船「セウォル号」沈没以来の騒ぎになりました。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は6月中旬からの訪米を直前になって中止。オバマ(Barack H. Obama)大統領との会談も無期延期しました。 訪米中止に対して当初は「『MERS』ぐらいで取り止めるとは国の格を落とす」との批判も出ました。大統領がいなければ流行病1つ処理できない行政能力の低い国と思われる、との意見です。 でも、今となっては誰もそんな批判はしません。むしろ、メディアには「大統領が先頭に立って『MERS』と戦う姿を見せ、国民
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