身体づくり、パフォーマンスに大きな影響を及ぼす食事は、選手にとって大事であることは言うまでもないだろう。だが高校野球において「食トレ」とは名ばかりの、ただ「量を食べさせる」だけという極端なノルマを課している例も少なくない。スポ根文化の「昭和」から「平成」を経て、「令和」になった今、あらためて食トレについて考えたい――。 (文=花田雪、写真=Getty Images) いまだ多く残る、前時代的なノルマを課す食トレ 明治神宮大会も終わり、高校野球は12月から3月まで、「対外試合禁止期間」いわゆるオフシーズンに突入する。 オフと言っても、別に体を休めるわけではない。むしろここからの3カ月間こそが、高校球児にとっては最も厳しく、つらい時期といえる。 練習試合も含めた他校との試合が行われない冬の期間、ほとんどの高校は「トレーニング」と「身体づくり」に重きを置く。秋に新チームが結成され、秋季大会を経て
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