政策の是非は問わず、どのような立場にも立たず、純粋に議論することは有益だと思う。 そこで今回はコロナ対策の政策の議論を観察してきた中で、私が素朴に疑問に思っていることを、五月雨式に書いてみたい。私自身結論のないものを、あえてここで3つ取り上げてみたいとおもう。 いまさらだが、そもそも「行動変容」って何だ? まず1つ目。行動経済学者の私にとって、一番不思議なのは「行動変容」という言葉だ。緊急事態宣言を延長するかどうか議論するときにも、「行動変容」が十分に起きているか、8割削減が達成されているか、というフレーズが何度も繰り返される。 しかし、そもそも「行動変容」って何だ? これほど多用されているのに、政府が直接説明したのを記者会見の報道では見たことがないし、新聞などでもワード解説みたいなものは目にしない。さらに疑問なのは「本当にみんなわかっているのか?」「わかって使っているのか?」という点だ。
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