【被災地の下水道復旧はどうあるべきか】 被災地を駆け足で見てきましたが、被害の度合いは自治体や集落によってかなりばらつきがあります。 大船渡や気仙沼などは海に近いところでの被害は大きかったものの、高台に広がる市街地も多くて、主たる部分が残っています。被害規模は甚大とはいえ、そこを起点にして被災区域を復旧することはまだ可能でしょう。 しかし、南三陸町や陸前高田市などは市街地が広範に津波によって押し流されてしまい、上下水道や電気・通信などの基本的なインフラがほとんど残っていない状況です。 こうなると、人が住むのが先かインフラを整備するのが先かという鶏と卵の議論に陥ってしまいます。 また被害があまりに甚大な集落では、住民の多くが亡くなっていますし、地盤が下がってしまったようなところで生き残った人がすぐに住宅を再建できるでしょうか。 学校などの公共施設は立て直すとして、民間の各種商店などはどれくら