映画、音楽、本、人――好きなものでしか語ることができない人間の錯綜した精神博物館(のようなもの)です。 シド・バレットの隣人であったデヴィッド・ソアによる回顧録(2006年12月3日のMail On Sundayの記事)を翻訳しました。翻訳はこちらを参考にしました。誤訳などございましたらぜひコメントなどでご指摘ください。 長いので続きからどうぞ。 ********* Genius Next Door-By David Sore 彼の絶叫は夜昼問わず起こるのだったが、たいていは、わたしがちょうどベッドに入るころ始まるようだった。家具が壊されるときのドシン、ガチャンという音、そして人間のものというよりは獣のような叫び声がひっきりなしに聞こえてきた。こういう状態は2時間ほど続き、小さなこどもだったわたしを怖がらせた。それはたいてい支離滅裂で怒りに満ちた金切り声だったが、ときどき言葉が聞き取れた。