「ここは俺のシマだから」「逃げるなよ」50歳でタクシー乗務員になった私が忘れられない“ヤバい”乗客 から続く 【写真】この記事の写真を見る(2枚) 典型的な詐欺師、“その筋”の人、怪しい老紳士……。タクシーにはさまざまな人が乗り込んでくる。それだけに、ときに理不尽な体験に合うこともあり、嫌な客が降りた後、車内で「バカヤロー!」と大声で怒鳴ることは数知れない。 そう語るのは、50歳で失業し、以降15年間にわたってタクシードライバーとして勤務した内田正治氏だ。ここでは、同氏がコロナ禍で苦境にあえぐ元同僚たちへ思いを馳せながら、当時の体験を書きまとめた『 タクシードライバーぐるぐる日記 』(三五館シンシャ)の一部を抜粋し、紹介する。(全2回の2回目/ 前編 を読む) ◆◆◆ ソープランド:人生悟った如来さま この仕事は風俗業とのつながりも深い。私のテリトリーではやはり吉原関係者が多かった。 吉原