著作権を巡る裁判と和解を経て、松本零士は新作の「宇宙戦艦ヤマト」には一切関わらないということになったようだ。おそらくは松本零士もそれを強く望んで、クレジット表記を拒んだのではないかと推測する。 とはいえ、「宇宙戦艦ヤマト2199」では、松本零士のテイストがかろうじて残っている。デザインを継承し、それらをリファインしているのだから当然ではある。メカデザイン、一部の登場人物に松本テイストを感じる。 「宇宙戦艦ヤマト」第1TVシリーズは様々な人たちのアイデアの集積でできているが、ヴィジュアル面の設定をつくった松本零士のカラーが強く出るのは当然である。(設定・松本零士、クリーンナップ・スタジオぬえという組み合わせは実にすばらしかった) 「2199」では第1TVシリーズを尊重しつつ、ヴィジュアル面でも大胆な再構築もしくは改変をしてほしいと思う。 冷静に考えれば、松本零士的なものは古臭くて、賞味期限切