国土交通省は15日、三菱自動車が燃費不正問題の発覚後、販売中の9車種について燃費を再測定した際、8車種の測定方法が不正だったと明らかにした。三菱自の担当者は、不正を認識しながら、国の規定とは異なる測定方法を続けていた。 国交省は「再測定結果をかさ上げしようとした意図が疑われ、常軌を逸する事態」とし、益子修会長を呼んで文書で注意し、再発防止策の見直しと9月末までの報告を求めた。 国交省によると、三菱自は問題が発覚した4月以降に、販売中の9車種の燃費値を再測定。本来なら走行試験で得たデータの中央値を利用すべきなのに、都合の良いデータを使っていた。