シリアの内戦で最大の激戦地となったアレッポで、反政府勢力が撤退を始める中、アメリカのケリー国務長官は記者会見し、アサド政権に対し、攻撃は虐殺にほかならないと強く非難するとともに、内戦の終結に向けた和平協議の早期の再開に応じるよう求めました。 こうした中、アメリカのケリー国務長官は15日、緊急の記者会見を開き、「アサド政権がしたことは虐殺にほかならない」と述べ、アサド政権は無差別に市民を殺りくしたと強い言葉で非難しました。 そのうえで、反政府勢力は和平協議の再開に同意しているとして、アサド政権とロシアに対し、戦闘を停止したうえで和平協議に応じるよう求めました。 さらに、ケリー長官は「アサド政権がアレッポを完全に制圧しても政権の移行がないかぎり、反政府勢力は戦い続けるだろう」と指摘し、内戦を終結させるためにはアサド大統領の退陣が不可欠だと改めて主張しました。