いよいよ4月から電力小売りの全面自由化が始まり、好きな電力会社を選べるようになる。自由化で主戦場になるのは、全国の電力需要の3分の1を占める首都圏だ。東京電力や新規参入者の先行予約がすでに始まっているが、契約切り替えのうち、実に3分の1を東京ガスが占めている。“前哨戦”で先行した東ガスの人気の秘密はどこにあるのか? 「電気の申込件数が5万4000件に達しました」。先月24日、東京ガスはこんな発表をした。経済産業省の認可法人によれば、東京電力管内で契約を切り替えたのは2月19日時点で16万4000件。この時点で電力契約を切り替えた人のおよそ3分の1が東ガスを選んだことになる。 16万4000件の中身は東電の新メニューを選んだ人も含まれる(実数は公表せず)ため、東電との比較は難しいが、少なくとも新規参入者の中では、東ガスが今のところ最も顧客獲得に成功しているといえそうだ。 「これまで安心